氷見晃堂使用指物製作用具
民俗文化財 有形民俗
氷見晃堂使用指物製作用具(ひみこうどうしようさしものせいさくようぐ)
所在地 | 金沢市常盤町 |
---|---|
市指定文化財 | 平成16年10月11日指定 |
この指物製作用具は、国の重要無形文化財技術保持者(木工芸)、いわゆる人間国宝に認定された故氷見晃堂師が指物師として使用したものです。
氷見晃堂師は、江戸時代まで盛んに行われていた木目の文様をきわだたせる砂磨(すなみが)き技法を再興したほか、金銀縮れ線の象嵌(ぞうがん)技法を創作し、多数の材木を用いた木象嵌(もくぞうがん)に透かし彫りや指物の技術をみせた木工芸の第一人者でした。
4,033点にわたる製作用具には、図案・型紙から最終仕上げまでの道具がすべてそろっています。また、手製の特殊な鉋台(かんなだい)や縮(ちぢ)れ線加工用のはさみなどのほか、木象嵌用の製品や見本、透かしの入った風炉先屏風(ふろさきびょうぶ)の腰板なども含まれています。
指物の技術を知る上で、質・量ともに優れた貴重な資料となっています。
