山王悪魔払

民俗文化財 無形民俗:民俗芸能
山王悪魔払(さんのうあくまばらい)

山王悪魔払の詳細
所在地 金沢市大野町
市指定文化財 昭和36年11月3日指定
開催時期 7月第四土曜日、日曜日

山王悪魔払は、大野町日吉神社の夏祭りに神興の渡御にしたがって演ぜられるもので、600軒あまりの町内を廻って邪気払をします。かつては7月24日、25日に行われていましたが、現在は7月第四土曜日、日曜日に行われています。
先達は坊さんと称せられ、綱代傘に柿色の法衣をまとい、袈裟掛けをして、白のたすき、手甲、脚絆をつけ1枚歯の高下下駄をはき、首に数珠、賽銭箱を胸にかけ、右手に錫杖を突いて勇ましく進みます。踊手の3人は、白布で頭を包み、襷がけで天狗の面、鬼人の面、翁の面をつけて、まさかりを振りおろして四隅を切り、破魔矢をつがえて四隅を射、太刀で四隅を切る所作をして悪魔を払います。
山王悪魔払に用いられる5色の旗は、紺色が大日大聖不動明王、赤色は降三世明王、黒色は軍茶利夜叉明王、白色は大威徳明王、緑色は金剛夜叉明王を象徴して、除厄の願いが芸能化されたことを示しています。悪魔払は、一般に弥彦ばばとも呼ばれています。

左側:白布で頭を包み赤いお面をつけた弥彦ばばが、両手でまさかりを上に上げて山王悪魔払をしている写真、右側:白布で頭を包み黒いお面をつけた弥彦ばばが5色の旗を右手に持ち、左手を腰にあて山王悪魔払をしている写真

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