上野町餅つき踊り

民俗文化財 無形民俗:民俗芸能
上野町餅つき踊り(うえのまちもちつきおどり)

上野町餅つき踊りの詳細
所在地 金沢市小立野
市指定文化財 平成9年1月30日指定
開催時期 年間を通じて、様々な活動をしている
上野八幡神社、各種イベントの出演等

金沢市小立野地区旧上野町に伝承されている餅つき踊りは、上野八幡神社の9月15日の秋祭りに隔年ごとに行われています。もともと大人の行事でしたが、伝承をはかるため、子どもたちも参加する行事となってきています。
この行事は、藩政の頃行われていた12月行事の1つとして有名であったとされています。12月行事とは、正月は万歳、2月は初午、3月はひな祭り、4月は花見、5月は武者人形、6月は蛍狩、7月は盂蘭盆、8月は月見、9月は菊見、10月は恵比寿講、11月は紅葉見、12月は餅つきを指します。各家の長男によって継承され、往事は城内や兼六園、大家などに呼ばれて、つき踊ったといいます。また、祝意を表す場合に行われ、正月をはじめ婚姻の祝儀、その他の盛時に呼ばれます。現在この餅つきは、氏神の祭礼の際、氏子の各家々を巡回して(2~3軒毎にまとめて上演)つき廻る祭礼の行事となっており、石川県内では珍しい芸能です。
祭の当日は、午前10時頃、餅つき踊りの参加者全員が上野八幡神社でお払いを受け、その後神社の前で餅つき踊りを披露し、町内を上の方から順番に20~30ヵ所で演じながら午後4時頃まで巡回します。曲目は、「七草」(正月)・「神楽囃子」(春祭)・「神鳴」(夏)・「豊年」(秋)・「玉兎」(冬)と四季を表し、曲の終わりは「早搗」で納めます。

法被姿の男性たちが臼の前で一人が杵で餅をつき、真ん中の男性は臼の餅をこねる準備をしており、隣の男性が真ん中の男性を支えている写真

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