おまる塚・びわ塚古墳

記念物 史跡
おまる塚・びわ塚古墳 （おまるづか・びわづかこふん）

 おまる塚古墳は、標高5メートルの微高地上に立地する5世紀後半〜6世紀前半の円墳（えんぷん）です。墳丘（ふんきゅう）の規模は、南北23メートル、東西19メートルで、墳頂部（ふんちょうぶ）は周辺と比べて4.5メートル高くなっています。
 びわ塚古墳は、4〜5世紀頃の円墳です。墳丘の規模は、南北20メートル、東西16メートルで、墳頂部は周辺と比べて1.5メートル高くなっています。
 北加賀の平野部にある古墳で墳丘が残るのは、この両古墳と才田御亭山古墳（さいだおちんやまこふん）のみで希少な存在といえます。
 おまる塚古墳の近くで行われた発掘調査では、7基の10メートル規模の小円墳と、25メートル規模の円墳が確認されています。中規模古墳であるおまる塚古墳は、これらの古墳群と関係があるとみられ、当時の地域首長墓を考える上で欠くことができない古墳として歴史的価値の高いものとなっています。