大野湊神社社叢
記念物 天然記念物
大野湊神社社叢 (おおのみなとじんじゃしゃそう)
所在地 | 金沢市寺中町ハ163 外 大野湊神社 |
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市指定天然記念物 | 昭和57年3月1日指定 |
大野湊神社は、もと金石の犀川河口付近、文献による「真砂山竿林」に鎮座していましたが、海岸浸食のため移転を迫られ、現在地には建長年間(1249〜1256年)に遷座しました。以来「寺中の森」といわれ、神域として比較的原植生が保たれて現在に至っています。
本殿周辺はタブ、シイノキを高木とし、ヤブツバキ、モチノキ、サカキ、ヒサカキなど暖地性常緑広葉樹を主とする照葉樹林が形成され、その他ケヤキ、エノキ、クロマツ、ケンポナシ、カスミザクラなど温帯性落葉樹も含め約12,000本があり、急速に市街化の進む中にあって数少ない貴重な鎮守の森です。
なお、この社叢は昭和52年11月11日に三本殿が市指定文化財に指定された際、付属として指定されたものですが、この三本殿が石川県指定文化財の指定を受けた(昭和57年1月12日付)ことに伴い、社叢として単独で市指定天然記念物として指定されたものです。