寺島蔵人邸跡
記念物 史跡
寺島蔵人邸跡 (てらしまくらんどていあと)
所在地 | 金沢市大手町10-3 寺島蔵人邸跡 |
---|---|
市指定史跡 | 昭和49年3月25日 |
寺島氏は代々、加賀藩士として450石を知行された平士の家柄です。ことに11代蔵人が有名です。彼は文人画をよくし応養と号して、数多くの作品を残しています。
寺島蔵人邸跡は、現在1,179.53平方メートルの敷地内に家屋、土蔵、土塀、および庭園があります。家屋1階は、13畳半の座敷、5畳の茶室、4畳、6畳、7畳、8畳の各室等、2階は、蔵人の画室と伝える9畳の間、8畳の間、板の間2室等からなります。
建築年代は、蔵人の祖父にあたる五郎兵衛恵叙が安永6年(1777年)現在地に邸地を拝領、邸宅を新築したとの記録により、18世紀後半の中頃と推測できます。中級武家屋敷の旧態をよく伝えています。
庭園は、庭内中ほどの池、三尊石、蔵人が造らせたという青戸室石三重九輪の塔を中心に広がる池泉回遊式の平庭で、ドウダンツツジ、モミジ、タブの老木が生い茂り、古色蒼然とした趣を呈しています。春のドウダンツツジの開花、秋の紅葉の時期が見頃です。