辻家庭園
記念物 名勝:
辻家庭園(つじけていえん)
所在地 | 金沢市寺町1丁目8番48号 |
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市指定名勝 | 平成16年11月11日指定 |
辻家は、犀川下菊橋左岸たもとから南方向、寺町台地の縁とその斜面に位置し、庭園は、大正初期に「北陸の鉱山王」として知られた横山家の別荘地庭園のあった場所です。
作庭時期は大正初期と推定され、昭和22年(1947)、辻家の所有となり順次整備され今日に至っています。庭園は、辻家所有後主屋周辺部の他、園路の整備やイロハモミジの植栽など手が加えられてきましたが、富士の溶岩で積まれた大滝や渓谷を模した地形を成す部分は作庭当時からの姿を今日に伝えています。
高さ5.5メートルの大滝は、旧横山家別荘時代に造られたもので、伝統的な滝石組の手法でなく、富士の溶岩を鉄筋コンクリート造で固めた崩れ石積の手法で造られており、その材質や施工も良好で、近代以降の新技術を用いた初期の秀作事例として極めて貴重なものです。