旧新保商店店舗
国登録有形文化財 建造物
旧新保商店店舗(きゅうしんぼしょうてんてんぽ)
所在地 | 金沢市安江町1番14号 |
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建築年代 | 明治32年(1899年)頃/平成14年改修 |
登録年月日 | 令和3年6月24日登録 |
登録基準 | 一 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考 | なし |
横安江町商店街(現表参道通り)に位置する元履き物店です。明治32年(1899年)に起きた安江町住吉市場周辺の大火の後に再建されたことが推測されます。
木造2階建、切妻造平入、桟瓦葺とし、間口は5間半と広く、市内に残る町家のうち、背の低い低町家と位置付けられるもので、2階の開口部に古格子を嵌める意匠は、藩政期から明治期に建てられた町家の特徴で、古い形式を残す貴重な金澤町家です。内部には2階建の土蔵が取り込まれており、土蔵は火災から免れたもので明治32年以前の建築と考えられます。
横安江商店街の大部分が失われた昭和2年(1927年)の彦三大火を免れ、金沢の近代以降の大火を2度も目の当たりとした建物であり、商店街の歴史を語る上で欠かせない建物です。
平成14年より、喫茶「コラボン」として活用され、金澤町家の活用事例として、先進的な存在です。
外観正面
内部土蔵