19 辰巳用水
主要な文化遺産
所在地 | 金沢市上辰巳町壱字112番3号ほか |
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区別 | 国指定史跡 |
東岩取水口
寛永9年(1632年)、3代藩主前田利常が板屋兵四郎に命じて造らせたといわれています。初め金沢城から約10.5キロメートル遡った犀川の上流上辰巳村雉に取水口を設けましたが、その後2度上流に移転し、現在は東岩を取水口としています。
辰巳用水上流部(隧道内部)
上流部の約4.6キロメートルは岩盤を刳り貫いた隧道で、大土木事業でした。また、城内への通水には「伏越の理」(逆サイフォンの原理)が用いられ、石川門前の土橋に木樋が埋設されていました。
辰巳用水中流部
建設目的には金沢城の防火のほか、城内の水堀化による防御の強化、新田の開発などが挙げられています。平成19年度に行った発掘調査により、上流部で岩盤を掘削した開渠用水が確認されました。
辰巳用水下流部
現在も使用されている、生きた歴史的用水として貴重です。