D-1グランプリ縄文時代編 結果発表!

D-1(土器ワン)グランプリ結果発表のタイトルロゴ

「推し土器」ナンバーワン決定戦結果発表!

金沢縄文ワールドで開催した「D-1グランプリ縄文時代編」にたくさんのご来館ありがとうございます!

おかげさまでご来館の皆さまからアツい想いが寄せられた「推し土器」投票、満を持してその結果を大発表します!

今回の投票では、文様の美しさや造形のユニークさなど、様々な視点から選ばれた縄文土器21点が激しい接戦を繰り広げました。

それでは・・・栄えある上位入賞土器を、第5位から順番に見てみましょう!

集計方法

投票券に記入された1位から3位の土器に対し、

1位:3ポイント

2位:2ポイント

3位:1ポイント

を加算し、合計ポイント数で順位を決定します。

第5位は・・・笠舞遺跡の深鉢!

波状の口縁部を持ち胴部が引き締まる笠舞遺跡から出土した縄文時代中期の土器

エントリーナンバー7

魅惑のスラリ系ボディ

 

深鉢

笠舞遺跡出土

縄文時代中期

引き締まったボディと特徴的な口縁部がおりなす独特の魅力が注目を集め、中間発表時の6位から順位を上げて見事第5位にランクイン!

合計219ポイント

第4位は・・・笠舞遺跡の釣手土器!

ランプのような形をした笠舞遺跡から出土した縄文時代中期の釣手土器

エントリーナンバー9

大きな穴は唯一無二!

 

釣手土器

笠舞遺跡出土

縄文時代中期

縄文土器とは思えない変わった形が強く印象に残る釣手土器が第4位。ホントに何に使ったのか・・・教えて縄文人!

327ポイント

第3位は・・・北塚遺跡の深鉢!

複雑な模様に匠の技が光る北塚遺跡から出土した縄文時代中期の深鉢

エントリーナンバー14

複雑な模様に匠の技が光る!

 

深鉢

北塚遺跡出土

縄文時代中期

逆三角形のカタチと賑やかな装飾に目を奪われる人多数!写真ではわかりづらいんですが、結構大きくて迫力があるんです。

333ポイント

第2位は・・・中屋サワ遺跡の注口土器!

上を向く注ぎ口と三角の装飾が印象的な中屋サワ遺跡から出土した縄文時代晩期の注口土器

エントリーナンバー20

【萌え萌え】ネコミミ土器【きゅん】

 

注口土器

中屋サワ遺跡出土

縄文時代晩期

出ました!界隈では「ネコちゃん土器」として静かなブームとなりつつある(といいな)、注口土器が第2位に!もうネコにしか見えなくなったという人を多数作り出した、罪深き縄文土器。

347ポイント

堂々の第1位・・・古府遺跡の深鉢!

迫力はる胴体の渦巻き模様が目立つ古府遺跡から出土した縄文時代中期の深鉢

エントリーナンバー5

渦巻きっ・・・!圧倒的渦巻きっ・・・!

 

深鉢

古府遺跡出土

縄文時代中期

圧倒的な渦巻き土器が見事な逃げ切りで第1位に!複雑に入り組んだ模様を見て、縄文人の頭の中をのぞいてみたいと思った方も多いことでしょう。

363ポイント

担当者解説

いよいよ始まるD-1グランプリ縄文時代編の人気投票、21点立ての多点数でスタートです。
さあ、各土器一斉にスタートです。いきなり5番深鉢が大逃げを図る展開だ。少し間を置いて20番注口土器、14番深鉢、12番壺形土器あたりが先行グループを形成、追う展開となっています。7番深鉢、21番有孔鍔付土器以下が中段から後方グループとなって追走。10番深鉢は大きく出遅れて最後方。
中盤になっても位置取りは大きく変わらず5番深鉢が相変わらずの大逃げ、やや距離をつめて2番手は順位が変わって14番深鉢、3番手に20番注口土器と続きます。9番釣手土器が順位を上げて4番手、12番壺形土器が5番手だがここはほとんど差がない。6番手の7番深鉢までは枠内圏内か。この後方では21番有孔鍔付土器が追うもやや離れ、以降は間延びした展開に。最後方は変わらず10番深鉢でかなり苦しい展開。
終盤も変わらず5番深鉢が先頭で逃げるがさすがにペースが落ちたか。この隙に14番深鉢以下の先行グループが猛追、みるみる差が縮っていきます。ここで順位が入れ替わって5番手に7番深鉢、12番壺形土器が下げて6番手。後方は苦しいか。
さあゴール前、5番深鉢が逃げる逃げる。ここで20番注口土器が抜けてきて2番手に上がる。後方の14番深鉢と9番釣手土器も追ってくる。5番手以下は届かないか。
いよいよ最終盤、5番深鉢、渦巻きターボエンジン全開!逃げる!逃げる!これは20番注口土器届かないか?ここでゴール!5番深鉢逃げ切って1着!見事に決めたぞ逃亡者5番深鉢!2着には20番注口土器、3着には14番深鉢が入りました!
以上、D-1グランプリ縄文時代編の投票展開についてお届けいたしました。

投票された方のコメントを一部ご紹介!

  • 自分だと作れない物を展示されていてすごいなと思った。1位、2位、3位にえらばれなかった物のほかにもすごいさくひんがてんじされていてすごいなと思った。えらぶのがむずかしいほどぜんぶすごいさくひんだった。(小学生)
  • 縄文土器の中でも、こんなにたくさんの種類があってびっくりしました。(中高生)
  • ロマンしかありませんでした。(18から30代)
  • 土器でコンペする発想がおもしろかったです。当時の人は何を考えて作っていたのでしょうね。(18から30代)
  • 初めて訪れましたが、小6の娘はちょうど縄文時代を習っている時期、私自身とても懐かしい気持ちで見学させて頂きました。また来ます!(18から30代)
  • 日本の考古学が大好きです!日本で考古学の修士号を取得したい。縄文時代は私の一番好きです。私の日本語はまだまだですけどがんばれます!!ありがとうございます!(18から30代)
  • 現代でも十分に通じる美しい文様やフォルムに縄文人とのつながりを感じました。(40から50代)
  • 縄文時代のパワーにおどろかされた。何千年前にも、現在と同じ技術者(工芸の)がいたのだなあ・・・(60から70代)

【注意】いずれも原文のまま紹介しています。

おわりに

いかがでしたでしょうか、今回の「D-1グランプリ縄文時代編」。

あなたの投票した「推し土器」は何位だったでしょうか?

この投票をきっかけに、縄文土器の魅力をもっと多くの方に知っていただければ幸いです。

金沢縄文ワールドでは、今後も様々な企画を予定していますので、ぜひお楽しみに!

・・・近いうちに、縄文時代以降の「D-1グランプリ」が開催されるかも?

この記事に関するお問い合わせ先

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