伝染性紅斑
更新日:令和7年10月8日
伝染性紅斑警報解除のお知らせ(令和7年10月8日発表)
県内における伝染性紅斑患者の定点医療機関あたりの患者報告数が、令和7年第39週(令和7年9月22日~28日)で0.75人、第40週(令和7年9月29日~10月5日)で0.86人となり、2週連続で定点医療機関当たり1人を下回ったため、伝染性紅斑警報が解除となりました。
伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)とは

両頬がリンゴのように赤くなることから、「りんご病」とも呼ばれる、小児に多い感染症です。
ヒトパルボウイルスB19による、流行性の発しん性の病気です。
症状
微熱やかぜの症状などの後、両頬に赤い発しん(紅斑)が現れます。
その後、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がり、1週間程度で消失します。
中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。
成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。
潜伏期間
約10~20日
感染経路
感染した人の咳のしぶき(飛まつ)を吸い込むことによる感染(飛まつ感染)や、感染者と接触したりすることによる感染(接触感染)が知られています。
予防方法は?
伝染性紅斑を予防するワクチンや薬はありません。
紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人はこまめな手洗いや、せきやくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。
かかった場合は?
特別な治療法はありません。
基本的には軽い症状の病気のため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。
妊娠中又は妊娠の可能性がある方へ
これまで感染したことのない女性が妊娠中に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や、流産のリスクとなる可能性があります。
熱や倦怠感が出現した後に発疹が出るなど、伝染性紅斑を疑う症状がある場合は、医療機関に相談しましょう。また、感染しても症状がない場合(不顕性感染)もあるため、周囲に伝染性紅斑の人がいる場合は、妊婦健診の際に、医師に伝えてください。
伝染性紅斑の家族がいる場合や、流行している地域で多くの小児と接する機会がある職業の方などは特に注意が必要です。かぜ症状がある方との接触をできる限り避け、手洗いやマスクの着用などの基本的な感染予防を行いましょう。




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