ハンセン病
偏見や差別をなくすために
ハンセン病は治る病気です。
- 伝染力の極めて弱い病原菌による感染症です。
- 遺伝病ではありません
- ほとんど発病の危険はありません。
- 菌は、治療により数日で伝染性を失い、軽快した患者と接触しても感染することはありません。
- 不治の病気ではなく、完治する病気です。
- 早期に治療すれば、身体に障害が残ることはありません。
ハンセン病の現状について
我が国では、平成12年末現在、13か所の国立ハンセン病療養所及び2か所の私立療養所において4,467人の方が入所療養していますが、ほとんどの入所者のハンセン病自体は治癒しています。
しかし、ハンセン病の特効薬ができる以前に病気が進行した人たちの中には、失明や顔や手足に残る障害などの後遺症が重いこと、後遺症が軽くても高齢であること、長期間にわたって社会との交流がない生活を余儀なくされたことなどのために、地域社会への復帰が困難な方がいます。このほか、我が国の社会に残っている偏見や差別も、地域社会への復帰や地域の人々との交流を妨げる一因となっています。
(以上の記述は、財団法人藤楓協会発行「平成13年度藤楓だより」を参考にしました。)
ハンセン病の患者・元患者のみなさんに関する人権問題について、私たち一人ひとりが、自らの問題として理解を深め、基本的人権が尊重される、偏見や差別のない社会を作っていきましょう。