廃棄物処理業の優良認定制度
認定制度の概要
優良な産業廃棄物処理業者を評価する制度としては、平成17年4月1日より「優良性評価制度」が施行されていましたが、この制度については「今後の廃棄物処理制度の見直しの方向性について(平成22年1月25日中央環境審議会意見具申)」において、都道府県等の制度運用の統一を図るとともに、評価基準の見直しや、評価を受けた産業廃棄物処理業者へのインセンティブの改善を行うべきとの指摘がありました。
この意見具申における指摘等を踏まえ国会に提出された「廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律」(平成22年法律第34号)により、優良産廃処理業者認定制度が創設され、平成23年4月1日より施行されることとなりました。
この制度は、産業廃棄物処理業の実施に関し優れた能力及び実績を有する者の基準(優良基準)に適合する産業廃棄物処理業者を都道府県知事・政令市長が認定し、認定を受けた産業廃棄物処理業者(優良認定業者)について、通常5年の産業廃棄物処理業の許可の有効期間を7年とする等の特例を付与するとともに、産業廃棄物の排出事業者が優良認定業者に産業廃棄物の処理を委託しやすい環境を整備することにより、産業廃棄物の処理の適正化を図ることを目的としています。
優良認定業者として認められるためには、原則、産業廃棄物処理業の許可の更新時に、都道府県・政令市による審査を受け、優良基準に適合することの認定を受ける(優良認定)ことが必要となります。
認定制度の優良基準
No. | 基準 | 概要 |
---|---|---|
1 | 遵法性 | 従前の産業廃棄物処理業の許可の有効期間又は当該有効期間を含む連続する5年間のいずれか長い期間において特定不利益処分を受けていないこと。 |
2 | 事業の透明性 | 法人の基礎情報、取得した産業廃棄物処理業等の許可の内容、廃棄物処理施設の能力や維持管理状況、産業廃棄物の処理状況等の情報を、一定期間継続してインターネットを利用する方法により公表し、かつ、所定の頻度で更新していること。 |
3 | 環境配慮の取組 | ISO14001、エコアクション21等の認証制度による認証を受けていること。 |
4 | 電子マニフェスト | 電子マニフェストシステムに加入しており、電子マニフェストが利用可能であること。 |
5 | 財務体質の健全性 |
|
6 | その他 | 5年以上継続して産業廃棄物処理業等の許可を受けていること。 |
(注意)5においては、2・3についてはいずれかの基準を満たすこと。
優良認定の申請方法
優良認定を受けたい方は、更新許可申請の際に、下記の書類を提出してください。
なお、優良認定の申請を行う場合は、事前にご相談ください。
- 遵法性に係る基準に適合することを誓約する書面
- 事業の透明性に係る基準に適合することを証する書類
- 環境配慮の取組に係る基準に適合することを証する書類
- 電子マニフェストに係る基準に適合することを証する書類
- 税・保険料の納付に係る基準に適合することを証する書類
- 現に受けている産業廃棄物処理業の許可の許可証の写し
- 直前三年事業年度の貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表
マニュアル
優良産廃処理業者認定制度運用マニュアル(令和2年10月環境省 環境再生・資源循局廃棄物規制課) (PDFファイル: 2.6MB)
この記事に関するお問い合わせ先
ごみ減量推進課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市柿木畠1番1号
電話番号:076-220-2302
ファックス番号:076-260-7193
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