解説1

金沢市で見られるセミ

主なセミ

アブラゼミ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ヒグラシ、ツクツクボウシ

丘陵地、山地などでみられるセミ

ハルゼミ、エゾゼミ、チッチゼミ、コエゾゼミ

金沢市には今回の調査対象になっていなかったセミに、ハルゼミという松の木が多い箇所に春現れるセミがあります。これは市街地周辺の丘陵地帯にかなりいます。
また今回の調査で少数の地域から報告があったチッチゼミは体の大きさも、鳴き声もとても小さなセミですが夏の終わりから秋にかけて現れます。
また白山に多いコエゾゼミというセミが金沢市の医王山にも生息していることが今年度はじめて石川県内昆虫研究者によって明らかになりましたが、これも今回の調査対象になっていなかった夏のセミです。

なお、今回の調査対象として、名前をことさらにはあげなかったセミにスジアカクマゼミがあります。これは河北潟近くにある金沢競馬場付近に生息していることが2001年夏に発見され、今も生息が続いています。東南アジアの大陸部に多いセミで、金沢では低地性のセミと考えてよいでしょう。日本ではここ以外のどこにも見つかっていないのですが、これの幼虫抜け殻が今回の調査で「クマゼミと思われる脱け殻」として報告されてこないか注意していました。
しかしクマゼミの脱け殻1個以外は見つかりませんでした。スジアカクマゼミが今後、競馬場付近から外に広がってゆくか、どうかは今後の金沢の昆虫の変化にとっての大切な観察課題です。

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