Pick Up エドケンチク

ピックアップ紹介

A 乾泉 Kan-sen

右側には2階建ての古民家、左側には葉っぱの茂った木が立っている庭が写っている写真

満天星(ドウダンツツジ)の名所
庭園の名称「乾泉」の由来になっている、水のない枯池を中心に巡るようにつくられた池泉回遊式庭園。飛石や石橋などには、地元の戸室石や滝坂石を用いており、蔵人が造らせたという青戸室石三重九輪の塔もその一つ。樹高3~4メートルにも達するドウダンツツジが春に開花、秋には赤ではなく、黄金色に紅葉する姿も見所。

 

A2 中級武士寺島蔵人 Kurando Terashima

盆栽と家の玄関が奥に見えている、茶色い壁と大きな屋根のついた門の写真

築230年の邸宅跡
加賀藩の中級武士であった寺島蔵人の築約230年の邸宅跡。南側小路に面していた長屋門は失われましたが、現存する家屋、土蔵、土塀が中級武家屋敷の形態を伝えています。2階には画家としても知られる蔵人の画室であった「白雲深処」、1階には琴の音が共鳴するように天井が弓状になっている四畳の間が残っており、当時の文化水準の高さが感じられます。

B1 虫籠窓と簀虫籠 Mushikomado and Sumushiko

屋根の瓦の下にある文字が書かれた木の看板が写っている写真

防火目的の知恵
大屋根は腕木構造、2階壁面は白漆喰塗で、明かり取りや風通しのための虫籠窓になっており、左右には防火が目的とされる袖壁も見ることが出来ます。今は失われましたが、明治期には細い竹材を使った簀虫籠(すむしこ)が1階右側6間にわたり続いていました。吹き抜けのある通り庭には、竈、井戸、流しがそのまま残されています。

B2 町家とモダンビルディング Machiya and Modern building

左側には瓦屋根の日本風の建物、右側には白いビルのような洋風の建物が建っている写真

20代続く現役薬局店
石黒家は現当主で20代にもなる由緒ある名家であり、7代目から代々傳六(でんろく)を襲名しています。建物は嘉永5年に建築され、現在も現役の薬局店です。元々間口は13間でしたが、大正15年に建物右側のモダン建築を建てた際に右側3間を削り、現在は間口10間となっています。どちらの建物も、改修・改造を重ねながらも昔の姿を残し現存しております。

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