袋町だより

まちの歴史・特色

正面に「アサヒビール」と書かれたアーケード入り口があり人が歩いたり、車が通行している白黒写真

昭和42年の袋町の様子(右の建物は旧三和銀行)[写真提供:丸谷穣氏]

緑色で背中に黄色のふくろうが描かれた法被を着た男性2人の前に朝市に来た人たちが並んでいる写真

「ふくろう朝市」

袋町は、北国街道がまちの真ん中を通り、藩政期には金沢城西内惣構堀がまちを横切っていた、貴重な歴史的遺構を抱えるまちです。
藩政初期には、浅野川の水運を利用した魚市場がありましたが、その後、片町近くにあった魚問屋と統合され、(旧)近江町周辺へ移されました。これが、現在の金沢市民の台所「近江町市場」の誕生となっています。
元禄9年(1696年)の記録では、町には、藩の米取引に携わる商人が多いほか、湯風呂屋、蒔絵師、紅商など、多種多彩なお店がありました。
まちの雰囲気は今も引き継がれ、袋町には、老舗の加賀麩、総合食品商社、美容室や呉服店など、多様なお店が軒を連ね、活気ある商店街を形成しています。

復活後のまちの様子・まちづくり活動の紹介

ふくろう通りと書かれたのぼりが並ぶ縁日にたくさんの人達が集まってきている写真

「ふくろう縁日」

ふくたろうのらんたんが並んでいる写真

「ふくたろう」ランタン

金沢市の中心市街地・武蔵ケ辻の一角を占める袋町は、平成13年から地元住民および商店街などが、まちの活性化を図ろうと検討を重ね、平成17年から旧町名復活を検討しはじめ、平成19年3月に袋町復活を果たしました。
袋町は町名復活に取り組みながら、もう一方で、まちの活性化策として、「ふくろう通り」の愛称で親しまれている町の通り(旧北国街道)において、湯涌地区の新鮮な野菜を販売する「ふくろう朝市」を毎年春から秋にかけて開催したり、夏には地元商店街による「ふくろう縁日」も開催しています。さらに、袋町に古くから伝わる「獅子頭」の復元や地元商店街のイメージキャラクターである「ふくたろう」を象ったランタンも製作しました。
地元住民および商店街は、旧町名復活をさらなる活性化への弾みとして、「賑わいの復活」に向けた様々な取組みを、引き続き展開しています。

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