旗源平
| 名称 | 旗源平(はたげんぺい) |
|---|---|
| 構成要素 | 旗源平 |
| 種別 | 無形歴史文化遺産 |
| 地区 | 金沢市内 |
| 団体 | 金沢市こども会連合会(金沢市長町3丁目3-3) |
| 認定年月日 | 令和5年3月1日 |
歴史的由来
藩政末期から金沢市内に伝わる正月の室内遊戯です。賽の目により源氏の白旗と平家の赤旗を争奪する旗取りゲームです。外様大名であった加賀前田藩が、幕府の目をはばかりながら武芸を尊ぶ心を示したものと言われ、12代藩主前田斉広公の頃、武術の名人土方常輔が遊戯を以て町民にも治にいて乱を忘れさせない意図で案出したものと伝えられています。江戸時代から金沢市民に親しまれ、現在は金沢市内の各地区公民館、児童館、図書館などで開催されています。
特徴
遊び方は、紅白二組にわかれ、二個の賽を同時に振って勝敗を決めます。一方の組が源氏の白旗、他の組が平家の赤旗をもちます。旗の内訳は小旗10、中旗5、大旗1、纏1です。最初は小旗からとり10本とれば中旗とかえます。中旗5本と小旗10本とれば大旗とかえます。大旗、中旗、小旗全部とれば纏とかえます。敵の纏を早くとった方が勝ちとなります。賽の目の目数で一番よい目数は5と1で「ウメガイチ」といいます。賽の五の形は藩主前田家の梅鉢紋を表すとして「前田家が一番」という意味で、中旗1本を敵よりとります。一番悪い目数は4と2で「シノニ」といい、とった敵の中旗を1本返さなければなりません。味方が賽を振るときには「ウメガイチ」とはやしたてて応援し、敵方の組は「シノニ」等とはやしたてます。
活動
金沢市子ども会連合会は毎年12月から1月にかけて旗源平の研修会を開催しています。また、大型旗源平の貸し出しや旗源平手作りキットの販売を行っています。
旗源平




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