いもほり藤五郎 4
「娘が大きくなりお嫁にだそうと思いましたが、さてどこに良いおむこさんがいるかわかりません。観音様にお願いすると夢枕にお立ちになり、加賀の国・山科の里に住む藤五郎さまのお名前をおっしゃったのです。」
「いや、だいいちわたしは貧乏ですし…」
「かまいません。どうか、お願いもうします。」
「観音様のお告げじゃしかたがない。では、どうぞわたしのお嫁さんになってください。」
「娘が大きくなりお嫁にだそうと思いましたが、さてどこに良いおむこさんがいるかわかりません。観音様にお願いすると夢枕にお立ちになり、加賀の国・山科の里に住む藤五郎さまのお名前をおっしゃったのです。」
「いや、だいいちわたしは貧乏ですし…」
「かまいません。どうか、お願いもうします。」
「観音様のお告げじゃしかたがない。では、どうぞわたしのお嫁さんになってください。」