(県指定)堅田館跡出土品
有形文化財 美術工芸品:考古資料
堅田館跡出土品 (かただやかたあとしゅつどひん)
出土 | 堅田館跡(堅田B遺跡) |
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所在地 | 金沢市上安原南60番地 金沢市埋蔵文化財センター |
石川県指定文化財 | 平成31年2月1日指定 |
員数 | 732点 |
指定名称 | 区分 | 指定年月日 | 備考 |
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巻数板(勧請板) | 金沢市指定文化財 | 平成13年 4月11日 |
巻数板(勧請板)3点 詳細は次のリンクをご覧ください。 巻数(勧請)板 |
堅田館跡(堅田B遺跡)出土遺物一括 | 金沢市指定文化財(追加指定) | 平成20年 12月26日 |
出土遺物700点余りの追加指定・名称変更 |
堅田館跡出土品 | 石川県指定文化財 | 平成31年 2月1日 |
石川県指定文化財 名称変更 |
遺跡は金沢市北部にあり、13世紀中頃から14世紀末頃の館跡と考えられています。館西側の堀から出土した巻数(勧請)板(かんじょういた)3点を始めとした出土遺物732点が石川県指定文化財となっています。
巻数(勧請)板の詳細は次のリンクをご覧ください。
主な遺物として、焼きものでは、地元で作られた素焼きの土師器(はじき)皿、能登半島で作られた珠洲焼(すずやき)のすり鉢やカメ、中国から輸入された青磁(せいじ)や白磁(はくじ)の碗やツボ・青白磁(せいはくじ)の梅瓶(めいぴん)・天目茶碗(てんもくぢゃわん)などがみられます。木製品では、漆器皿や椀、矢の先につけて音を出した鳴鏑(なりかぶら)、様々な墨書(ぼくしょ)がされた板、羽子板(はごいた)、乗馬に使う鞍(くら)、ゲタなど多様です。金属製品には、火ばしや鉄鍋(てつなべ)などがあり、石製品には硯(すずり)や碁石(ごいし)、と石などがみられます。
堅田館跡出土品は、年号を記した巻数(勧請)板が出土したことなどから、13世紀後半の土器や陶磁器、漆器の使用年代を特定できる数少ない例といえ、日常品のほか信仰(しんこう)などに関連した多種多様な遺物が出土していることから、中世の地方支配階層の生活様式を知る上で欠くことのできないものとなっています。

