ゆうれいのあめ買い 2
ある雨の晩のことでした。
あめ屋のおじいさんが店の大戸を閉め、明かりを消して部屋へ戻ろうとしたときでした。
「こんばんは、こんばんは。」
「はいはい、こんなに遅うにどちらさんですかいね。」
おじいさんが店へ出ると、暗がりに若い女の人がたっておりました。
「すいません、こんな遅うに来て。あめを少しわけてもらいたいがやけど。」
若い女は一文のお金を出しました。
ある雨の晩のことでした。
あめ屋のおじいさんが店の大戸を閉め、明かりを消して部屋へ戻ろうとしたときでした。
「こんばんは、こんばんは。」
「はいはい、こんなに遅うにどちらさんですかいね。」
おじいさんが店へ出ると、暗がりに若い女の人がたっておりました。
「すいません、こんな遅うに来て。あめを少しわけてもらいたいがやけど。」
若い女は一文のお金を出しました。