風しんについて
風しんとは
風しんは、風しんウイルスを含んだ飛沫(咳やくしゃみ、会話などで飛び散るしぶき)を吸い込んで感染します。
風しんは、妊娠した女性が感染してしまうと、お腹の中の赤ちゃんにも感染し、目・耳・心臓などに障がい(「先天性風しん症候群」)を引き起こすことがあります。
風しんの症状は?
通常2~3週間の潜伏期間の後、発疹や発熱、リンパ節腫脹が出現します。
子どもでは症状は比較的軽いのですが、まれに脳炎や血小板減少性紫斑病などの合併症が2,000人から5,000人に1人の割合で発生します。
また、大人がかかると、発熱や発疹の期間が長く、関節痛がひどいことが多いとされています。
さらに、ウイルスに感染しても症状が現れない人が15~30%程度います。
先天性風しん症候群とは?
風しんの抗体が不十分な妊婦が妊娠初期に風しんにかかると、風しんウイルスがお腹の中の赤ちゃんに感染して、出生児に「先天性風しん症候群」と言われる障がいを引き起こすことがあります。
先天性風しん症候群の3大症状は先天性心疾患、難聴、白内障です。先天性心疾患と白内障は妊娠初期3か月以内の母親の感染で発生しますが、難聴は初期3か月のみならず、次の3か月の感染でも出現する症状です。しかも、高度難聴であることが多いとされています。
妊娠を予定または希望する女性は、妊娠前に予防接種を受け、免疫を獲得しておくことが最も重要です。妊娠したら予防接種を受けることができません。
妊娠を希望する女性やその配偶者などは無料の抗体検査を受けることができます。この機会にぜひ風しん抗体検査を受けてみましょう。
予防方法は?
手洗いやマスクの装着は、十分な風しんの予防手段とは考えられていません。
風しんを予防するには予防接種が有効です。
予防接種法に基づく定期予防接種について
1歳児(第1期)と小学校入学前の幼児(第2期)が受けることができます。対象年齢のお子さんは早めに予防接種を受けましょう。
生年月日 | 接種回数 |
---|---|
昭和37年4月2日 ~平成2年4月1日生まれの女性 |
1回 |
昭和54年4月2日 ~平成2年4月1日生まれの男性 |
1回 |
平成2年4月2日以降生まれの男女 | 2回 |
任意予防接種について
過去に「風しんにかかったことがある」と考えている人の中には、実際にかかったのは「麻しん」など別の病気で、風しんの免疫がない人も少なくありません。風しんにかかったかどうかや、予防接種を受けたことがあるか曖昧な場合は、かかりつけ医にご相談ください。任意接種(費用は自己負担)で受けることができます。
関連リンク
ご質問等がありましたら、金沢市保健所へご相談ください。
電話相談窓口
金沢市保健所 地域保健課 感染症対策係
電話番号:076-234-5116
受付時間:平日午前8時30分〜午後5時15分