麻しんについて
麻しんとは
麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ、100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が続きます。
肺炎や中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
命を落とすこともある非常に怖い病気です。
麻しんの症状は?
10~12日の潜伏期間の後、発熱や咳、鼻水、目の充血などの症状(カタル症状)が現れます。
これらが数日間続いた後、口腔内に白い粘膜疹(コプリック斑)が現れます。
コプリック斑が出ると、一旦熱は下がりますが、すぐに39℃以上の発熱と発疹が出現します。
発疹は耳後部から首、顔から出始め、体から手足の順に広がります。この時期には、カタル症状は一層強くなります。
発疹、発熱などの麻しんのような症状がある場合は、、麻しんの疑いがあることを事前に医療機関に電話等で連絡してから受診してください。その際は、マスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。
麻しんを疑う症状が現れた場合は?
麻しんは10~12日の潜伏期間の後、発熱や咳、鼻水、目の充血などの症状が現れます。その後いったん解熱し、再び高熱が出るとともに発疹が現れます。
免疫が十分でない場合は、感染の可能性があるため、健康状態にご留意ください。
麻しんを疑う症状が現れた場合は、医療機関に直接受診するのではなく、必ず事前に医療機関に電話で相談し、麻しんの可能性があることを伝えた上で受診するようにしてください。
受診の際は、周囲の方へ感染させないよう公共交通機関等の利用は避けてください。
予防方法は?
麻しんは感染力が非常に強く、空気感染もするので、手洗い、マスクでは予防できません。
予防する唯一の方法は予防接種です。
麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、麻しん風しん混合ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得できると言われています。また、2回の接種を受けることで、1回の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
さらに接種後年数の経過と共に免疫が低下してきた人に対しては、2回目のワクチンを受けることで免疫を増強させる効果があります。
予防接種法に基づく定期予防接種について
対象年齢:1歳児(第1期)と小学校入学前の幼児(第2期)
対象のお子さんは、早めに予防接種を受けましょう。
生年月日 | 定期接種の時期 |
---|---|
昭和48年4月1日 ~平成2年4月1日生まれ |
1回目:幼児期 |
平成2年4月2日 ~平成7年4月1日生まれ |
1回目:幼児期 2回目:高校3年生相当の年齢 |
平成7年4月2日 ~平成12年4月1日生まれ |
1回目:幼児期 2回目中学1年生相当の年齢 |
平成12年4月2日以降生まれ | 1回目:生後12か月以上24か月未満 2回目:小学校入学前の1年間 |
任意予防接種について
- 麻しんにかかったことがなく、ワクチンを1回も受けていない方はかかりつけ医にご相談ください。
任意接種(費用は自己負担)で受けることができます。ただし、妊娠している方は麻しん風しんワクチンの予防接種はできませんのでご注意ください。 - 海外では麻しんが流行している国があります。海外渡航前に予防接種歴を確認しましょう。
麻しん啓発ポスター(海外渡航前に麻しんの予防接種をお忘れなく!) (PDFファイル: 89.8KB)
麻しん啓発チラシ(海外渡航前に麻しんの予防接種をお忘れなく!) (PDFファイル: 202.9KB)
関連リンク
ご質問等がありましたら、金沢市保健所へご相談ください。
電話相談窓口
金沢市保健所 地域保健課 感染症対策係
電話番号:076-234-5116
受付時間:平日午前8時30分〜午後5時15分