マダニが媒介する感染症について
マダニは、草むらや藪などに多く生息し、春から秋にかけて活動が活発になります。
野外での活動が増える季節となりますが、農作業や草刈り、山菜採り、レジャーなどで野山、畑、草むら、藪などに入る場合は、マダニに咬まれないように十分に注意してください。
日本では、マダニに咬まれて感染する病気として知られているものに、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、ライム病、ダニ媒介性脳炎があります。また、ツツガムシと呼ばれる小型のダニの一種に咬まれて発症するつつが虫病もあります。
感染症の運び屋 蚊・ダニにご注意! (PDFファイル: 373.9KB)
蚊・ダニ啓発ポスター(厚生労働省) (PDFファイル: 5.7MB)
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれると感染します。咬まれてから6日~14日程度の潜伏期間の後、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛)などの症状がでます。
ウイルスに有効な治療法はなく、対症療法が主体となりますので、マダニに咬まれないようにすることが重要です。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
マダニに咬まれないようにするためには
- 野外では、長袖・長ズボンなど、肌の露出を少なくしましょう。
- 山林に入る場合は、ズボンの裾に靴下を被せましょう。
- シャツの裾はズボンの中に入れましょう。
- シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れましょう。
- 首にはタオルを巻くか、ハイネックのシャツを着用しましょう。
- 野外から戻ったら、上着や作業着は家の中に持ち込まないようにしましょう。
- 屋外活動後は、シャワーや入浴でダニが付いていないか確認しましょう。
マダニに咬まれてしまったら
吸血中のマダニに気付いたら、無理に引き抜こうとせず、医療機関(皮膚科)を受診してください。無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりする恐れがあります。
発熱等の症状が出た場合は、早めに医療機関(内科)を受診してください。