令和4年度第1回金沢市男女共同参画審議会

開催概要

日時 令和4年6月29日(水曜日)午後2時から午後3時30分

場所 金沢市役所第一本庁舎7階全員協議会室

出席者 委員13名、事務局

出席者の一覧
委員
  • 石野 晴紀
  • 坂本 修一
  • 高木 照子
  • 長谷川 由香
  • 長谷部 徳子
  • 浜崎 泰彦
  • 藤田 真衣
  • 松岡 理恵
  • 八子 理子
  • 安嶋 弘子
  • 矢野 典子
  • 山本 栄史
  • 吉田 和夫
事務局
  • 副市長
  • 市民局長
  • ダイバーシティ人権政策課長
  • 労働政策課長

 

資料

議題1.「新金沢市男女共同参画推進行動計画改訂版」の取り組みについて
議題2.金沢市男女共同参画推進条例第13条に基づく苦情の処理等について
議題3. 次期金沢市男女共同参画推進行動計画の策定について

議事録

議題1「新金沢市男女共同参画推進行動計画改定版」の取り組みについて

女性活躍加速化プロジェクト事業について
委員

資料1-1の2頁、施策番号13の女性活躍加速化プロジェクトが継続しないようですが、色々な基本目標の下、必要とされてきた施策であるにも関わらず継続されないのはなぜでしょうか。代替の新しい施策があるでしょうか。
 

事務局

女性活躍加速化プロジェクト事業では、女性が働きやすい職場環境を整備するため、「業界ごとの職場環境改善セミナー」、「各業界における女性活躍取組宣言」、「個別事業所への取組み支援」を実施してきました。
この事業では、行動計画の数値目標「女性活躍促進モデル事業者数及び女性活躍加速化業界取組宣言事業者数」の「2022年度までに50社」という目標値を掲げて実施してきましたが、現在665社となっており、一定の成果をあげたものと考えています。
市では、女性活躍加速化プロジェクト事業の取組がある程度浸透したものとして、次の段階として、「働く女性の交流会」事業を令和2年度にスタートさせました。この事業は、働く女性自身に焦点をあてた施策であり、キャリアアップ講習会や交流会を通じて、社内では得られないロールモデル、メンターを発掘することにより、女性自身の活躍に向けたステップアップを図っています。
なお、女性活躍加速化プロジェクトのもうひとつの事業、4ページの施策番号54の女性の働き方にかかる情報を一元化した「かなざわ女性活躍応援ポータルサイト」につきましては、引き続き令和4年度も更新してまいります。

スマートワーク導入支援事業について
委員

資料1-1の3頁、施策番号52でスマートワークとテレワークが区別されているようですが、どのような違いがあるものとして、ここでは捉えられているでしょうか。
 

事務局

テレワークやワーケーション、フレックスタイムなどの選択型勤務を活用し、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方をスマートワークと位置づけています。
一方、テレワークは、在宅勤務やサテライトオフィス勤務などで、ICTを用い時間や場所を有効に活用できる働き方とし、区別しています。
また、スマートワーク導入支援事業は、スマートワーク導入に向けた取り組みを支援し、生産性の向上や業務効率化を図り、企業の競争力を強化することを目的としており、単に、テレワークを導入することではなく、テレワークを利用して「どのような仕事をどのように進めるか」など、働き方の変革を起こすことを目指しています。

女性活躍公開講演会について
委員

資料1-1の3頁、施策番号53の女性活躍公開講演会について、女性の活躍の場を広げることを目的にしたイベントが多々ありますが、男性の人事担当者や経営者にこそ知ってもらうべき内容だと考えます。
こうした女性活躍のために施策に対して、男性の企業関係者の参加は多いのでしょうか。金沢市女性活躍推進会議メンバーの企業の男性社員に参加を呼び掛けていますか。
 

事務局

女性活躍公開講演会のメインターゲットは企業の人事・人材開発担当者、ダイバーシティ・女性活躍推進担当者であり、それら対象者の意識改革を目的として実施しています。男女別の集計はしておりませんが、昨年度、参加者の34.8%が経営者・管理職・リーダーの方でした。
また、参加の呼びかけにつきましては、女性活躍推進会議メンバー企業のほか、金沢イクボス企業同盟、金沢商工会議所、金沢青年会議所、石川県中小企業団体中央会、石川県経営者協会、女性活躍取組宣言団体等にご案内をしております。
 

 

金沢海みらい図書館のプロモーションムービーについて
委員

資料1-1の8頁、施策番号133の金沢海みらい図書館のムービーについて、芸術性があるムービーで良いと思うのですが、男女共同参画やダイバーシティを感じさせる内容が少なく感じました。出演しているのが若い男性のみだったので、男女半々にするか、様々な世代や国籍の人を登場させる必要性を感じました。今後はどのようなムービーを作る予定なのでしょうか。
 

事務局

本市では、「印刷物作成の手引き」を発行し、市が刊行物等を制作する際には、男女がバランスよく登場するか、多様な描写となっているか、男女共同参画の視点に配慮したものとするよう、各課に働きかけています。
海みらい図書館のプロモーションムービーについては、図書館の建物自体の魅力発信に主眼を置いたため、多数の出演者は登場させませんでした。
ただし、今後、建物の設計者自身が、建築・設計面から建物を紹介するムービーを制作予定ですので、男女共同参画の視点を意識してまいります。
 

 

方針の立案及び決定過程への女性の参画について
委員

資料1-1の10頁、基本目標2.の方針の立案及び決定過程への女性の参画の拡大は日本および地域の男女共同参画を進める上でキーになるものだと思います。数値目標も充実しており重要性を反映してのことだと推測します。
しかし施策にはあまり積極的なアクションがないように思います。これには何か理由があるでしょうか。
 

事務局

地域には、昔からの男性中心社会の慣習やしきたりがまだまだ根強く残っているためか、先ほどあげた実績値のとおり、目標値への到達が難しく、委員のおっしゃる通り、行政からの更なるポジティブ・アクションが必要です。
次期計画では、こうした課題への対応を含め、地域における男女共同参画の実現に向けた取組を加速させていきたいと考えています。
 

 

市男性職員の育児休業取得率について
委員

資料1-1の10頁、基本目標4. 男性の育児休暇について横浜市では男性職員の育児休暇100%を目指すと宣言しています。金沢市の努力目標を上げる予定はありますか。
また男性の育児休暇取得が低い原因や休暇の推進に向けてどのような取り組みをしているかを知りたいです。
 

 

事務局

子どもが生まれる予定の男性職員と所属長との面談や、新規採用職員研修で育児休業取得者の体験談を紹介するなど、育児休業や育児参加休暇を取得しやすい環境づくりを進めており、引き続き、積極的な取得を促していきます。
育児休業取得率の目標値については、令和3年度に10%から30%に引き上げたところであり、今後の実績の推移を見守っていきます。
 

委員

資料1-1の10頁にある「市男性職員の育児休業取得率」は、3分の1を超え、とても高いと思いますが、取得期間・日数別の数値はないでしょうか。これだけ見ると素晴らしいと思いますが、疑問に感じるところもあります。

事務局

取得期間・日数別の詳細については確認いたします。(※)なお、今年の4月から、子どもが生まれる予定のある男性職員に対し、実際に育児休業を取る、取らないにかかわらず、所属長が必ず面談をし、取得を促すこととしています。今後、取得率が高まっていくのではと期待しています。

(※)取得日数によって区別はしておらず、育児休業承認請求書の提出があり承認されたものであれば1日であっても取得者としてカウント。令和3年度の実績では全体の半数が30日以上の育児休業を取得。
 

 

介護職員キャリアップ支援事業について
委員

資料1-2の37頁、施策番号120の介護職員キャリアップ支援事業について、介護職の方の反応はいかがですか。キャリアップにつながる支援になっているのでしょうか。介護現場の声をどのように取り入れて支援事業を作っていますか。

事務局

介護職員キャリアアップ支援事業については、令和元年度に実施した介護サービス事業所に対するアンケート結果において、介護職員の定着促進を目的として資格取得等への支援が求められていたことから導入しました。
令和3年度は17の介護事業者に支援を実施し、「介護職員のスキルアップにつながった」、「介護の知識・技術が深まった」などの声を頂いております。
今後も継続的にアンケートを実施するほか、更なる周知・広報を図り、事業を推進していきたいと考えています。
 

女性センター事業について
委員

資料2、金沢市女性センターで実施している「男女共同参画セミナー」について男女共同参画支援セミナーは女性対象の講座が多くなっています。男女が共に学ぶと良い講座が多いと感じたので、女性向けの講座を男性も女性も参加できる講座に変更することはできますか。女性のエンパワーメントのためには男性の理解が不可欠であり男女が共に講座で学ぶことが必要に思えます。
また、講座の内容はヨガや自分時間など、男女共同参画と関係がない講座もあるようです。このような場合であっても、講師は男女共同参画の視点を取り入れた講座を行ってっいるのでしょうか。また、講師陣は事前に男女共同参画の基礎知識を身に着けて講座をしているのでしょうか。
 

事務局

男女共同参画セミナーは主に3つの視点で講座を開催しています。ひとつ目は、男女共同参画推進のための講座、二つ目は子育て応援のための講座、三つ目は女性活躍応援のための講座です。委員のおっしゃるとおり、女性のエンパワーメントのためには男性の理解が不可欠であり男女が共に講座で学ぶことは重要であると考えます。男女共同参画推進のための講座、子育て応援のための講座については男性、女性ともに参加できる講座にしていきます。
「ヨガ」については基本目標5. 課題3 生涯を通じた女性の健康支援、施策の方向(1)女性の健康づくりの推進を図るという視点から開催しております。
また、「自分時間」については、家事・育児の負担が女性に偏っている現状から、託児付きの講座を利用することにより、少しの時間ですがお子さんと離れて、講座に参加していただくことによりリフレッシュしていただくことを目的に開催しています。
ただ、委員のおっしゃるように、講座に「男女共同参画の視点」を取り入れることは重要です。講座の冒頭、市が発行している男女共同参画情報誌「るうぷ」を参加者にお配りし、職員から男女共同参画についての話をしたうえで、セミナーを開催しています。
 

各種広報におけるジェンダー平等の表現について
委員

各種広報についてジェンダー平等の表現は取り入れていますか。大阪府の表現ガイドラインが大変わかりやすくよかったです。金沢市の職員間でこうしたジェンダー平等の表現は共有されていますか。
例えば、令和4年度の金沢市男女共同参画支援セミナーのチラシでは裏面にて、女性が赤ちゃんを抱っこしている絵が使われています。男性が赤ちゃんを抱っこしている絵に変更するなど、男女参画のイメージを発信していくことが必要だと感じられます。

議題3 次期金沢市男女共同参画推進行動計画の策定について

委員

男女共同参画の推進ということですが、どうしても女性に対する講座等の開催や支援策が多いような気がします。男性の参加や理解がなければ、どうしてもそうなってしまうと思いますが、次期計画の中でどのように考えていったらよいかと感じています。
 

事務局

講演会やセミナー等については、女性に特化したものもございますが、それ以外の講座等はどなたでも参加できますし、そのようにお声かけしています。
先日公表された「令和4年版男女共同参画白書」において、「男性の人生も多様化していることを念頭においた政策」も必要であると指摘されており、次期計画の検討にあたっては、男性の観点も踏まえていかなければならないと考えています。
 

 

委員

現役世代への施策も大事ですが、大学生や高校生に対する啓発、小学校の副読本の作成など、未来を担う子どもたちに対する教育も重要です。また、例えば、SDGsやジェンダー平等についても、実際に子どもたちに伝える教職員がわからないようではいけないので、教職員への支援も必要であると感じています。
 

事務局

資料1-2の5頁に「男女共同参画を推進し多様な選択を可能にする教育・学習の充実」として、子どもたちや教職員への施策についてまとめています。また、これまでも、例えば、「自由な未来のつくりかた~性別にとらわれない仕事えらび~」というDVDを作成し、中学校に配布しています。次期計画においても、子どもたちへの教育は重要なポイントになると考えています。
 

この記事に関するお問い合わせ先

ダイバーシティ人権政策課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2095
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