フグについて
石川県では「石川県ふぐの処理等の規制に関する条例」により、フグの取扱いが規制されています。
食用のフグは、毒のある部分を除去するなど、適切に処理されたものでなければ販売・調理・加工できません。
フグ料理を安心して楽しむために、フグによる食中毒について、正しい知識を持ちましょう。
1.フグの種類
フグの仲間は世界で100種類以上といわれており、日本近海に生息しているのはおよそ50種類、その中で食用とされるのは20種類程度です。
2.フグの毒
- フグの毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、毒力が大変強く、青酸カリの約1000倍、致死量は0.5~2ミリグラムと言われています。フグは種類により毒力が異なり、漁獲海域によっても毒力が異なります。標準的なトラフグ一匹分の毒で、約10人分の致死量になります。
- 肝臓や卵巣に毒が多いことは良く知られていますが、種類によっては皮や精巣、筋肉に毒があるものもあります。
- フグの毒は熱に大変強く、調理程度の加熱では毒力は落ちません。
3.フグによる食中毒の症状等
- フグの毒は神経を麻痺させる作用があり、有毒部位を食べると20分~3時間後に口や指先のしびれが始まり、やがて麻痺が全身に及び、致死量の毒を摂取していた場合には呼吸困難により死亡します。
フグを食べた後にこのような症状が現れたら早急に医師の診察を受けましょう。 - フグ毒の作用を止めるワクチンや血清、解毒剤などはありません。
4.フグによる食中毒の予防
フグを食べるときは、ふぐ処理営業許可証が掲示してある飲食店等を選びましょう。
このようなお店では、専門的な知識と技能を修得したふぐ処理資格者が種類を鑑別したり、毒のある部位を的確に取り除いたりして調理が行われますので安心して食べることができます。
例年、自分で釣ったフグを自分で調理して喫食することによる重症事例や死亡事例が報告されています。
このようなことは、絶対に止めてください。
釣ったフグの処理は、フグを取り扱う資格を持つ専門の方に依頼してください。人にも譲らないでください。
参考
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