過去の調査結果との比較

セミの種類に変化は?

2005年、2010年、2015年セミ割合比較グラフ

2015年、2010年、2005年のセミの種類の割合です。

どの年もアブラゼミがとても多く、ツクツクボウシやヒグラシが少ないことに変化はないですが、今回の調査ではアブラゼミの割合がさらに多く、ニイニイゼミの割合は少なくなっているようです。

アブラゼミの割合が多くなったのは、今年は例年よりアブラゼミの発生が多い年だったためと思われます。
他の調査でも、今年はアブラゼミが増加しています。
どんな昆虫でも毎年同じ数が出てくるわけでなく、年次変動といって、年によって数が多かったり少なかったりするのです。

ニイニイゼミが少なかった理由はよくわかりませんが、今年はニイニイゼミの羽化が例年より早かったため、みなさんが調査するよりも早く出てきていた影響もあるかもしれませんが、年次変動で少ない年だったなどの可能性も考えられます。
 詳しくは、下記リンクの「少なかったニイニイゼミ」の欄をご覧ください。

また、セミの初鳴き記録を見ると、種類によって出現の時期が違うことがわかります。

今後も引き続き調査を行っていけば、いろいろな変化がわかるかもしれません。

2005年、2010年、2015年環境別セミ割合グラフ

セミの初鳴き

セミの初鳴き記録(金沢気象台調べ)
種類 2005 2010 2015 平年
ニイニイゼミ(注釈) 7月6日
アブラゼミ 7月4日 7月18日 7月15日 7月16日
ヒグラシ 7月24日 7月25日 7月28日 7月17日
ミンミンゼミ 8月22日 8月11日 8月8日 8月6日
ツクツクボウシ 8月12日 8月11日 8月6日 8月8日

(注釈)ニイニイゼミいついては、現在生物季節観測の項目外のため、2002年報告の平年値のみ記載

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