金沢市の地下水位の変動と地盤収縮の現状を教えてください。
質問
金沢市の地下水位の変動と地盤収縮の現状を教えてください。
回答
- 金沢市内では、市内15地点(19箇所)で地下水位、4地点(8箇所)で地盤収縮の観測を実施しています。
- 各観測地点における近年の地下水位はやや上昇傾向にあります。しかし、消雪用地下水の利用が増加していることから、冬季に地下水位の一時的な急低下が見られます。
- 地盤の膨張・収縮は、地下水位の上昇・低下と非常によく対応しており、毎年、冬季消雪利用時の地下水位の急激な低下に伴う地盤の収縮が見られます。冬季を過ぎると地下水位は元の水位まで回復しますが、地盤は完全には回復せず、地盤収縮量は年々累積しています。特に、北陸自動車道より海側の粘土層の厚い地域においては、年間数ミリメートルの収縮が累積し、地盤沈下となって現れています。
- 水準測量の結果では、昭和49年から令和元年の45年間で近岡町の基準点において、602.7ミリメートル低下したのをはじめ、海岸部を中心とする地域で地盤沈下が進行しています。