寺津用水

延長
約10.7キロメートル
完成年
寛文5年(1665年)
成り立ち
正保3年(1646年)、浪人・田中覚兵衛が藩に言上し、その後、寛文4年(1664年)に改作奉行の指揮の下で工事が始められ、翌年完成した。現在の末町・土清水町辺りの台地を灌漑するために造られた用水で、犀川最上流に位置し、辰巳用水以上に長いずい道(現存)を通っているのが特徴である。明治33年(1900年)、用水の水を利用した金沢市最初の発電所・辰巳発電所が完成し、送電を開始。その後昭和46年(1971年)、金沢市営の新辰巳発電所が完成し、営業運転を始めた。また、昭和5年(1930年)以降、金沢市内の上水道としても利用されている。
現在
犀川上流の犀川ダム下流右岸で取水している。末町から舘町地区の山すそを巻くように流れている。周辺には豊かな自然が残されており、用水沿いには遊歩道が整備されている。