小橋用水
延長
約3.9キロメートル
完成年
不明
成り立ち
築造年代は定かではないが、17世紀後半の城下図に浅野川小橋の上流から取水した水路が描かれており、三代藩主前田利常の時代に菜種油製造の水車を旧水車町(現在の小橋町)に設置したとされることから、17世紀前半には既に水路が存在していたと考えられる。かつては竹製の蛇籠と松丸太で組んだ沈床(別名ドンドコ)で瀬木を設けて小橋上流より取水していたが、昭和35年(1960年)に小橋下に可動堰が設置され、中島用水と共用堰となった。なお、旧水車町では、昭和初期頃まで精米・製粉のための水車が多数存在していた。
現在
元町第三児童公園に設けられた木製水車が、当時の様子をしのばせている。また、近辺の遊歩道で散策を楽しむ人の姿が見られる。流れはその後、高柳・田中地区の水田地帯を通り、浅野川支流・大宮川に注いでいる。