食肉は、安全ですか、また、どのような検査をしていますか
質問
食肉は、安全ですか、また、どのような検査をしていますか
回答
本市では、石川県金沢食肉流通センターで処理される牛や豚の食肉を衛生的に取り扱うためにHACCP(ハサップ)方式による高度な衛生管理を推進しています。
また、食肉衛生検査所では、同センターで、処理する牛や豚を一頭ごとに検査し、さらに、処理した食肉を精査するために、細菌検査、病理検査、理化学検査、寄生虫検査、ウイルス検査などを行います。
細菌検査では、人に感染する炭疽等の伝染病、腸管出血性大腸菌症等の食中毒菌が動物にいないか検査します。
病理検査では、癌(がん)等の病巣を採取し、細胞などを細部にわたり検査します。
理化学検査では、食肉などに抗生物質等が残留していないか検査します。また、血液や尿などを採取し、病気にかかっていないか検査します。
寄生虫検査では、人に感染するおそれのある寄生虫が動物に寄生していなか検査します。
ウイルス検査では、人や動物に病気を引き起こすウイルスにかかっていないか検査します。
このように様々な検査を行い、食肉を食べた人が健康被害を起こさないよう未然に防いでいます。
また、平成15年12月から、「牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法」が始まり、購入する牛肉パックに個体識別番号(10桁の数字)が記載されるようになりました。
この個体識別番号を利用して、牛の生産地、種類などをインターネットのホームページで簡単に調べることができるようになりました。
HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point:危害分析・重要管理点)
- 危害分析
食品の製造工程(原材料から最終製品に至るまでのすべての工程)で発生する恐れのある微生物汚染等の危害について調査・分析することです。 - 重要管理点
製造工程の段階で、より安全性が確保された製品を得るために、特に重点的に管理すべきポイントをさします。 - HACCP方式
HACCPの考え方や方法に加え、原料の入荷から製造・出荷までのすべての工程において、あらかじめ危害を予測し、その危害を防止(予防、消滅、許容レベルまでの減少)するための重要管理点(CCP)を設定して、そのポイントを継続的に監視・記録(モニタリング)し、異常が認められたらすぐに対策を取り解決する方法で、不良製品の出荷を未然に防ぐことができるシステムです。