第4回「木の文化都市・金沢ミライまちづくり」学生提案事業
金沢のミライを学生の皆さんの目線でデザインしてみませんか?
当事業は、木の文化都市を創出する取組を通して、建築・デザインを学ぶ学生が、将来の「金沢のまちづくり」に携わるきっかけとなるよう、実際のまちづくりにコミットメントする機会を創出するとともに、今後のまちづくりに新しい発想を活かしていくことを目的にスタートしました!意欲ある学生の皆さんのエントリーをお待ちしております!
※募集は終了しました(令和6年4月23日~令和6年5月31日)
「木の文化都市」とは
「木の文化都市」とは、「和」の根源である木の文化を継承する高い市民意識のもと、木が持つ優れた特性を活かす持続可能な仕組みを備えた都市をいいます。
- 「木」にこだわり、まちの随所に「木」があるまち
- 「木」が暮らしや生業に溶け込んだまち
- 「木」が供給から活用まで循環するまち
(「木の文化都市・金沢」の継承と創出に向けての提言書より引用)
募集テーマ
「公園トイレの木質化」
提案対象箇所:あすなろの森(金沢市東力4丁目)
木を感じられる、木の持つ特性を生かしたトイレのアイデア・デザインを提案してください。
エントリー期間
令和6年4月23日(火曜日)~令和6年5月31日(金曜日)
募集対象
大学・大学院・短期大学・高等専門学校に所属する学生または卒業3年以内の社会人(満30歳未満・複数による共同提案可)
(注意)金沢市内在住を問わずどなたでも応募できます
成果発表
- 日時:令和6年10月19日(土曜日)
- 会場:石川県立図書館
第4回「木の文化都市・金沢ミライまちづくり」学生提案事業 入賞団体
【最優秀賞】重なる木枠
金沢工業大学 前川 雄登
トイレの周囲に木のフレームを配置し、トイレ本体を木のフレ-ムで囲うことで、トイレでありながら多面的な役割を持つ新しいアイコンのような存在をめざす。木のフレームは、本体と重なり合う先に景色が見える額縁のような役割を持つとともに、ベンチとしての機能やアスレチックとしての要素を合わせ持ち、木本来の温かみを演出する。トイレとしての役割を持ちながら、人々を公園に引き込むような魅力を持ったデザインを提案する。
【優秀賞】森に奏でる
金沢工業大学 MHK
トイレの周囲に、触れたり風が吹いたりすると音が鳴る、3種類の木製ルーバーを設置する。従来のルーバーが持つ目隠しや日射対策といった機能に加えて音を奏でる仕掛けを施すことで、トイレという人工物が、自然豊かな公園の魅力を高める場所に変わる。音を通じて、トイレ・遊び場・自然の3つがつながることで、自然と建築が呼応し、人々が愛着を持てるようになるトイレを提案する。
【優秀賞】廻る文化
東京大学大学院 ISK lab.
「木の文化」を「循環する木材の特性を生かし、受け継がれてきた文化を継承・発展させていくこと」と定義し、その継承につながる建築を目指す。茶筅柱やレシプロカル屋根など、木の特性を生かすとともに、金沢の伝統的な文化・技術を取り入れた要素を盛り込み、また、各部材を取替可能とすることで長寿命化を図るなど、木の文化を継承する一助となるトイレを提案する。