弥七の豆がらたいこ 6

主人が弥七を指し怒り、手をついて謝る弥七のイラスト

けれども主人はくやしくて、次の日こうゆうた。

「おまんはよう働くが、自分の思うたとおりにして、ワシのゆうことをあんまり聞かん。

これからは『こう、せい』ゆうたらして、『するな』ってゆうたらするな。」

弥七は承知した。

ある日のこと、主人は弥七に「『こも』を編んでくれや」と頼んだ。

『こも』は藁で編むがや。

今でいうと、2メートルくらいの長さに編むのが普通や。

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