金沢城下町遺跡の保護について
文化財は、我が国の長い歴史のなかで生まれ、育まれ、今日まで守り伝えられてきた貴重な国民の財産です。
文化財としてよく知られているものに建造物や仏像など「有形文化財」と呼ばれるものがありますが、「埋蔵文化財」と呼ばれる土地に埋蔵されている文化財も過去の歴史・文化を知る上で大変重要なものです。
近年、歴史都市の認定や重要文化的景観の選定などにより、金沢の旧城下町としての価値の高さが広く認められるとともに、その歴史遺産の保護が重要な課題となっています。特に、埋蔵文化財は、旧城下町の価値の根幹となる重要な要素であり、未調査のまま消滅していくことは金沢にとって大きな損失といえます。
そのため、本市では、平成23年4月から金沢城下町遺跡を周知の埋蔵文化財包蔵地とし、まちづくりと連携しながら文化財の保護に取り組んでいくことになりました。