飯田家住宅

いいだけじゅうたく
(非公開)

金沢市指定保存建造物

  • 種別 西洋建築
  • 指定 令和2年3月23日

 旧制金沢医科大学(現在の金沢大学医学部)の2代目学長・須藤憲三の自邸として昭和3年(1928年)頃に建築されました。昭和11年(1936年)に飯田家が購入し、現在も住まいとして活用されています。
 外観は、正面と背面を洋風とし、側面を和風として意匠を分けますが、装飾性を抑えることで全体の意匠をうまくまとめています。また、正面のハーフティンバー風の意匠や赤瓦の大きな切妻屋根が存在感を示しています。
 近代の住宅建築の特徴のひとつである中廊下形式の間取りや当時の最先端の衛生設備などが取り入れられ、ドイツ留学で学んだ施主のこだわりが建物の随所に見られる金沢の近代洋風住宅の好例です。
金沢市

建物の周囲に植えられた樹木や生垣がある、赤茶色の屋根に白い外壁の飯田家住宅の外観写真

正面のハーフティンバー風の意匠や赤瓦の大きな切妻屋根

赤茶色の屋根の木造平屋で、ガラス戸と雨戸がある飯田家住宅側面の写真

建物側面の和風意匠

周りがグレーで縁取りされた白い外壁で、入口に庇が付いている玄関の写真

玄関のハーフティンバー風の意匠

樹木の生い茂った中から遠くに街並みや山々が見えている写真

飯田家からの眺望

ブルーの下地にオレンジ色や黄色の杏の絵柄が描いてある応接間の壁紙の写真

応接間の壁紙(杏の絵柄)

廊下の両側に部屋がある奥へと続いている中廊下の写真

中廊下形式

昭和12年頃の飯田家住宅周辺の古地図

昭和12年頃の古地図

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