兼六園花便り 令和元年5月5日(1205号)
季節の花は初夏へと移ろい、若葉につつまれます。
「綺麗だねー 秋の紅葉のときにもまた来たいね」と家族連れの声。
花びらの中心は紅色の“兼六園菊桜”は満開です。
およそ300枚余の花びら。藩政期に御所から賜った御所桜。昭和3年に三好理学博士の調査によって「ケンロクエンキクザクラ」と命名されています。現在は三代目。
鮮やかな色の小さい花のキリシマ系の“ツツジ”、大型の花のオオムラサキなどのツツジが若葉に映えます。
同じツツジ科の“レンゲツツジ”やシャクナゲ、ドウダンツツジも園内を彩ります。
曲水には数本カキツバタが見えます。
ツツジ
レンゲツツジ
瓢池茶亭の窓際の棚に咲く“白藤”に綺麗!白って珍しいねと女子数人。
不老坂藤棚には青紫色の“藤”。
「藤波の花は盛りになりけり平城の都を思ほすや君」 万葉集
コマユミの小さな緑色の花、バイカイカリソウの白い小さな花はうっかり見逃しそうです。
白藤
藤
5月5日(日曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで 午前7時~午後6時
- 早朝開園時間 4月1日から8月31日まで 午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)