兼六園花便り 令和元年5月18日(1207号)
モミジに竹トンボのような赤い実が可愛く、桜にも小さな赤い実がなっています。
花見橋、八橋に模してつくられた板橋、千歳橋の上からそれぞれ曲水の“カキツバタ”を観賞する姿を多く見られます。
「かきつばた」を織り込んだ和歌
「唐衣(か)着(き)つつなれにし 妻(つ)しあれば はるばる来ぬる 旅(た)をしぞ思ふ」
在原業平 伊勢物語
放生池(金城池)には“キショウブ”が見ごろです。
カキツバタ
キショウブ
香りの良い“ショウブ”の花も咲いています。
梅林の景石に添えるように咲く“チョウジソウ”。横から見ると丁に見えるところから名がついたそうです。
青紫色の花の色が青葉に溶け込んでいます。
白い花がぶら下がる“エゴノキ”。万葉集ではチサと詠われています。一週間でさっと散っていきます。
独特の臭い漂うスダジイの花や小さな花がびっしりのタブノキ、サンザシも開花中です。
ショウブ
エゴノキ
5月18日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで 午前7時~午後6時
- 早朝開園時間 4月1日から8月31日まで 午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)