兼六園花便り 令和元年7月27日(1217号)
蝉の鳴き声が響きます。梅の枝やアオキの葉に“抜け殻”がありました。
気温も上がり、“曲水”の流れに涼しさを感じます。
梅林に“オミナエシ”(女郎花)が開花しています。すらりと立つ細い茎に小さな花が集まって咲いています。
長く咲き続けます。秋の七草の一つ。旧暦では今頃から秋をさしているそうです。
「見るに我も折れるばかりぞ女郎花」 芭蕉
抜け殻
曲水
“マンリョウ”(万両)の花は下向きに咲いていました。つぼみや黄色い雄しべには黒い斑点が見えます。
時雨亭のサルスベリの鮮やかな花が緑の中に目立ちます。
黒紫色の実が地面に多く落ちていました。“タブノキ”の実。皮は薄く固い実。
照葉樹林に多い常緑樹のタブノキは園内にも多く、葉を広げ木陰をつくります。
マンリョウ
タブノキ
7月27日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで 午前7時~午後6時
- 早朝開園時間 4月1日から8月31日まで 午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)