兼六園花便り 令和元年9月28日(1226号)
「“キンモクセイ”の香りするね」と家族連れの会話。甘い香りが漂います。およそ一週間で散ってしまいます。
燃えるような“ヒガンバナ”。金沢神社横の植え込みに毎年お彼岸の頃に咲きます。今年は遅れて開花です。
黄色い雄蘂の数が多い“チャノキ”の花。白と黄色のコントラスが美しく、葉陰にうつむいて咲いています。
「茶の花は雄蘂の奢り日は沈む」 中村草田男
キンモクセイ
ヒガンバナ
一週間の間に、“サンザシ”は真っ赤に実っていました。不老坂近くに植えられています。
足をとめて名札の「山査子」を見て歌にあったねと女性の声。
5月の半ばに真っ白い花を咲かせたバラ科の植物です。中国原産。実は薬用に用いられます。
エゴノキ、モチノキ、ウメモドキも実ります。長谷阪付近では落ちたギンナンも見られます。
たわわに枝垂れた“ハギ”の花は散り始めていました。
フジバカマ、シュウメイギクはまだ楽しめます。
チャノキ
ハギ
9月28日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで 午前7時~午後6時
- 早朝開園時間 9月1日から10月15日まで 午前5時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)