兼六園花便り 令和元年11月23日(1234号)
晩秋の色に彩られた庭園には多くの観光客が訪れていました。
“紅葉山”ともいわれる山崎山は濃い紅葉色、淡い色、黄色、緑などのモミジが重なりあい、苔の上はイチョウ、ケヤキの落ち葉で絨毯のように覆われています。誘われるように次々と山頂へと上っていきます。
「飛鳥川もみじ葉ながる葛城の山の木の葉は今し散るらし」 万葉集
“霞ヶ池”の常磐ヶ岡側のモミジも見ごろになりました。蓬莱島のドウダンツツジ、モミジも紅葉。池の水面には“雪吊り”が見事に写っていました。
霞ヶ池
雪吊り
常磐ヶ岡は黄葉が多くみられ、地面は松葉で敷き詰められたようになっていました。寂びた雰囲気です。
梅林には真っかな“サネカズラ”、マンリョウ、ナンテン、ウメモドキの実。
花はツワブキ、白いツバキ、サザンカ。
千歳台には十月桜、“冬桜”。
山崎山にはシロダモの実。
桜ヶ岡のツバキも楽しめます。
サネカズラ
冬桜
11月23日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 10月16日から2月末日まで 午前8時~午後5時
- 早朝開園時間 11月1日から2月末日まで 午前6時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)