兼六園花便り 令和2年4月4日(1252号)
満開になった“ソメイヨシノ”は曲水沿いに咲き誇ります。エドヒガンやコシノヒガン、ヒガンザクラ、シダレザクラ、十月桜などと相まって、園内全体はピンク色に染まります。
海石塔の横に植えられた若木のシダレザクラも満開です。
「桜木にさくらいっぱいつきにける」 犀星
次に咲き出した“ヤマザクラ”は開花と同時に初々しい茶色い葉も開きます。
名木の“旭桜”もヤマザクラ系です。
初代は藩政時代に植えられ、明治時代には大桜と呼ばれるほど大きな桜だったそうです。
現在の旭桜はひこばえが大きくなったものです。
ヤマザクラ
旭桜
梅林の“リキュウバイ”も楽しめます。花の中心部は緑色。茶花として利用されるそうです。
“トキワイカリソウ”は不思議な花の形です。葉は枯れず紅葉して一冬超します。
距のないバイカイカリソウは下向きに咲きます。二輪咲いていました。
ボケ、ユキヤナギ、ツツジ、トサミズキは眺望台の斜面を彩どります。
常磐ヶ岡のコブシは高木で、上の方に咲いています。
リキュウバイ
トキワイカリソウ
4月4日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 4月1日から 8月31日まで午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)