兼六園花便り 令和2年6月20日(1256号)
梅の実の収穫を終えた梅林。完熟した大きな実が落ちていました。手にとると甘酸っぱい香りがします。
瓢池の縁には高木の“キササゲ”。いくつかの花が集まって一つの花のようにみえます。花が終わるとすぐに緑色の小さな実がなり、どんどんとマメ科のササゲのように長くなり、土用の頃は見事にぶら下がります。
茶色になってもさやは落ちず、翌年の花の咲く頃まで残っています。薬用植物です。
長谷阪近くには“クマノミズキ”。高木です。小さな花が集まって咲いています。
高木の下にひっそりと咲く“ムラサキシキブ”の花。小さな淡い紫色の花びらに黄色いしべが鮮やかです。
晩秋には紫色の小粒の実になります。
クマノミズキ
ムラサキシキブ
ナツハギといわれる“ミヤギノハギ”が咲き始めています。赤紫色が目立ちます。
近くには“ハンゲショウ”。ドクダミの仲間ですが、葉の一部が白くなり、緑の中の白が爽やかです。
半夏生と漢字では書かれます。
他にアジサイ、スイレン、コウホネ、ホタルブクロ、キンシバイなどが楽しめます。
ミヤギノハギ
ハンゲショウ
6月20日(土曜日)
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 4月1日から 8月31日まで午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)