兼六園花便り 令和2年7月4日(1258号)
雨の中、千歳台に歩を進めると、“赤松”(手向松)の幹や枝は濡れて赤色がより濃くなり、太い幹、横に大きく張った枝ぶりに改めてその見事さを感じさせられます。
明治13年に植えられたものです。
眺望台付近の“ヤブカンゾウ”。多行松の足元に赤みがかった橙色の花は鮮やかです。
万葉集では忘れ草と詠まれています。
梅林にむかう千歳台下には“ハンゲショウ”の群生。緑と白のコントラスが美しく、遠くからでも目立ちます。
赤松
ハンゲショウ
爽やかな淡い紫色のギボウシ、白い花のナンテン、ハギは梅林に。
足元では“リュウノヒゲ”やヒメヤブランの紫系の小さな花が咲いていました。
葉の陰に下がる“エゴノキ”の実は緑系。
キササゲの花は目の高さに咲いていました。早くも実になっているのもあり、これからどんどん伸びます。
雨にうたれるスイレンは風情があります。
リュウノヒゲ
エゴノキ
7月4日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 4月1日から8月31日まで午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)