兼六園花便り 令和2年8月8日(1263号)
前日は立秋の日。霞ヶ池の中島(蓬莱島)の緑の中にほんの少し色がついた“モミジ”に目がゆきました。
梅林では“ヤブラン”の花。可愛い小さな6弁の花びらが穂状に咲いています。
万葉の花で山菅(やますげ)の名で詠われています。
「玉かづら幸くいまさね山菅の思ひ乱れて恋ひつつ待たむ」 万葉集
秋の七草のオミナエシやハギに続いて“フジバカマ”も咲き出しました。2本の雌しべが目立ちます。
モミジ
フジバカマ
常磐ヶ岡に“ホツツジ”の花。ほんのりと桃色が入り、花柱が飛び出して上側に少し曲がっています。山帚とも呼ばれるそうです。
俄かに強く降りだしてお茶屋さんに。少し小降りになるまで美味しく“お抹茶”を頂きました。
ホツツジ
お抹茶
8月8日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 4月1日から8月31日まで午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)