兼六園花便り 令和2年8月15日(1264号)
お盆に入り園内は無料開放されていました。若い二人連れはラッキーとにっこり。
梅林のオミナエシは見ごろです。
“フジバカマ”も少しずつ開花しています。葉に触れたときにふっといい香りがしました。別名香草とも呼ばれています。
曲水に添って植えられている“トクサ”の群生。細く直立している先端にはツクシの頭のような形。
胞子の集まりだそうです。
ススキの根元には寄生植物の“ナンバンギセル”の蕾。えんじ色の縞模様は目をひきます。
側を通られたご夫婦も不思議そうに寄られていました。万葉集では思ひ草と詠まれています。
「道の邊の尾花が下の思ひ草 今更になぞ物を思はむ」万葉集
トクサ
ナンバンギセル
古木に細い葉のような“ノキシノブ”。園内の苔むした古木や軒に見られる着生植物です。
霞ヶ池から流れて瓢池へと落ちる幅1.6メートルの“水路”。高さ6.6メートルの翠滝となって流れ落ちていきます。
常磐ヶ岡の噴水も霞ヶ池から急斜面を流れ落ちる勢いで水を噴き出しています。
ノキシノブ
水路
8月15日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 4月1日から8月31日まで午前4時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)