兼六園花便り 令和2年8月29日(1266号)
8月も終わり、9月に入ると“唐崎松”の剪定が始まります。足場の準備も始められていました。
13代藩主が琵琶湖の唐崎の種子を植えて以来、明治、大正、昭和、平成を経て手入れをされてきました。
古葉を手でむしりながら剪定されます。
梅林の曲水沿いに“コバノギボウシ”が咲いています。葉は小さくギボウシより遅く咲きます。
雄しべも雌しべも少し上向きに曲がり、長く伸びるのは雌しべです。
ハギの横に植えられている“タカノハススキ”の穂は青空に向かって開いていました。
“シュウメイギク”(秋明菊)も一輪咲いていました。残暑厳しい中でも植物は少しずつ移ろっています。
唐崎松
タカノハススキ
時雨亭お庭のサルスベリの花が鮮やかです。
葉の陰に咲いていた小さな花が目に入りました。“サネカズラ”(ビナンカズラ)です。
他の木に巻き付くつる状の花です。秋には粒々の真っ赤な実が下がります。
シュウメイギク
サネカズラ
8月29日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 9月1日から10月15日まで午前5時開園
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)