兼六園花便り 令和2年12月12日(1281号)
強く降り出した庭園は人の姿も少なく静かです。
多くの種類の苔の中で、ここ一ヶ所だけの“ヤマトフデゴケ”は一段と鮮やかな若草色です。
筆の穂先のような手触りの苔です。
早くから咲き出し、咲き続ける“ツバキ”。濃い緑に白が映えます。西王母、龍石の椿も咲いています。
生垣のサザンカは華やかです。
春の桜に比べると静かにそっと咲く冬桜、十月桜。
ツバキ
マンリョウ
難を転ずるといわれるナンテン、万両とも書く“マンリョウ”。縁起の良い植物です。
濡れた“イスノキ”の葉に目がとまりした。こぶのできる特徴の葉。
こぶにはタンニンが含まれ、染料に使われるそうです。
瓢池ではカワアイサ数羽が泳ぎ、時々もぐって姿を消します。“シラサギ”の親子でしょうか。
子は葉の陰に隠れてしまいました。
微動だにしないシラサギ。横を通る人も足をとめて水鳥を楽しんでいました。
イスノキ
シラサギ
12月12日(土曜日)記
- 兼六園開園時間 10月16日から翌年2月末まで午前8時から午後5時まで
- 早朝開園時間 11月 1日から翌年2月末まで午前6時から
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)