兼六園花便り 令和3年3月7日(1290号)
いろいろな種類の梅が咲いて、紅白の梅林は見ごろをむかえています。
小さなバラのような“マヤコウバイ”(麻耶紅梅)、“八重紅しだれ梅”も咲いて華やかになりました。
中には散り始めた梅も見られます。
「一輪を五つに分けて梅ちりぬ」 蕪村
マヤコウバイ
八重紅しだれ梅
梅林には黄色いマンサクにつづいて、黄色の“ダンコウバイ”(クスノキ科)や“サンシュユ”、トサミズキも咲いて黄色の競演です。ダンコウバイの前では珍しそうに眺めている姿も見られました。
兼六坂側のツバキカンザクラ(椿寒桜)と百万石通り側の“カラミザクラ”(唐実桜)が咲いていました。
カラミザクラは雄しべが長く、中国から渡来した実桜です。
小さな花のクマガイ(桜)も今にも咲きそうです。冬を通して咲いていた十月桜、冬桜も見ごろです。
赤、白、桃色の椿も次々に咲いて、花を見ながらの散策も楽しめるようになりました。
ダンコウバイ
サンシュユ
3月7日(日曜日)記
- 兼六園開園時間 3月1日から翌年10月15日まで午前7時から午後6時まで
- 早朝開園時間 3月1日から3月31日まで午前5時から午前6時45分まで
(このページは兼六園研究会会員 城森順子さんのボランティア協力により作成されています。)