金沢文化財ボランティア「うめばちの会」

金沢文化財ボランティア「うめばちの会」の活動

ボランティアの方3名が野田山・前田家墓所の石造物の前で記録をとっている様子の写真

野田山・前田家墓所の石造物記録

金沢市では、平成16年度から平成20年度にかけて、市民が行政と協働で地域の文化財の保存・継承のために調査・保護活動を行う文化財愛護推進員を養成する研修を行いました。
市民から募った研修員は、文化財に関する基礎知識を広く学んだ後に、考古・民俗、美術・工芸、土木・建築の三つの分野に分かれて、実践的な専門研修を受けました。
平成21年5月には金沢文化財ボランティア「うめばちの会」が発足し、文化財の保存・継承に関するさまざまな調査や研修を行っています。
平成23年度からはボランティア大学校に歴史遺産コースが開設されたことから、その修了生でさらに1年の専門研修を受けた方を会員に加えました。令和元年度現在、会員は91名となっています。

うめばちの会では、以下のような活動を行っています。

1. 文化財調査の支援事業

城下町の歴史的景観調査

十数名のボランティアの方々が、天徳院山門の前で手元の資料を見ながら研修を受けている様子の写真

天徳院山門での研修

 平成21年度には、金沢の伝統文化や技芸と歴史的景観の関連を明らかにするため、旧城下町区域の茶室調査や色彩調査を行いました

石造物調査

城下町の寺社には、燈籠、手水鉢、狛犬、墓石、記念碑など多くの石造物が残されています。

当会では、これら石造物の保存と継承をはかるべく、由来の聞き取り、測量、写真撮影、拓本採取などの調査を行っています。

平成24年度には市民協働推進課の「協働のまちづくりチャレンジ事業」に採択され、調査成果をまとめた『卯辰山山麓地区の石造物マップ』を刊行しました。

平成26年度にも同事業に採択され、各種調査を行った後に調査成果をまとめた『中心市街地石造物マップ』を刊行しました。

その後も調査を継続し、平成29年度には『寺町台石造物マップ』を刊行、金沢城下町石造物マップ3部作が完成しました。

さらに平成30年度からは金石・大野・粟崎の石造物調査に着手し、翌令和元年度に『金沢湊町地区の石造物マップ』を刊行しました。

 

当会がこれまでに刊行した石造物マップは下記リンクよりご覧ください。

協働のまちづくりチャレンジ事業については下記リンクよりご覧ください。

平成23年度から24年度の石造物調査

調査対象:卯辰山山麓地区

刊行物:卯辰山山麓地区石造物マップ(平成25年3月刊行)

平成25年度から26年度の石造物調査

調査対象:小立野地区と中心市街地

刊行物:中心市街地石造物マップ(平成27年3月刊行)

平成27年度から29年度の石造物調査

調査対象:寺町台地区

刊行物:寺町台石造物マップ(平成29年10月刊行)

平成30年度から令和元年度の石造物調査

調査対象:金沢湊町地区(金石、大野、粟崎)

刊行物:金沢湊町(金石・大野・粟崎)石造物マップ(令和元年9月刊行)

梵鐘調査

梵鐘(ぼんしょう)とは、寺院の境内にある釣り鐘で、一般に青銅製のものが多く見られます。

当会では、令和2年度から金沢市内全域の寺院を対象に、梵鐘の現況確認調査を実施しています。

令和2年度から3年度は市内の120ヶ寺を、令和4年度は30ヶ寺を対象に、梵鐘の計測、銘文の記録、写真撮影、関係者への聞き取り、などの調査を行っています。

2. 文化財の活用支援事業

史跡活用イベントの補助

子供たちがボランティアの方の補助を受けながら勾玉や土器作りを行っている写真

史跡活用イベント

 毎年6月と7月に市内2箇所の国指定史跡(上荒屋遺跡、チカモリ遺跡)で史跡活用イベントが実施されています。イベントの実施は地元公民館が主催となり、住民の皆さんのご協力を得て実施しており、うめばちの会でも勾玉作りや土器作りの指導補助を行っています。

美術館・博物館でのイベント補助

着物を着た子供たちが並んで座っている様子をボランティアの方々が周りで見守っている写真

着物で旗源平

 金沢くらしの博物館で、展示替えや体験講座「着物で旗源平」の指導、小学校等の団体利用者案内などの補助を行っています。

歴史ふれあい講座の補助

ボランティアの方の指導を子供たちが周りで熱心に聞いている様子の写真

歴史ふれあい講座

 金沢市では、平成12年度より、職員が市内の小学校に出向き、郷土の歴史と埋蔵文化財について、小学校6年生を対象に「歴史ふれあい講座」を行っており、市内の半数以上の小学校から応募があります。うめばちの会では、平成22年度から講座の補助を行っています。

歴史遺産探訪月間イベントの補助および運営

青い服を着た方が石碑の前に立ち説明しているのを周りで数名の参加者が聞いている写真

うめばちの会企画の文化財探訪

 金沢市が毎年10月から11月にかけて実施している「金沢歴史遺産探訪月間」にて開催される各種イベントの補助を行っています。また、うめばちの会が独自に企画運営した探訪会も行っています。

これまでの実施企画

開催年度

企画名

平成20年度

卯辰山寺院群の絵馬探訪

平成21年度

史跡加賀藩主前田家墓所探訪

平成22年度

旧川縁米穀店と周辺の文化財探訪会

平成23年度

小立野台地の石造物文化財探訪

平成24年度

卯辰山山麓地区の石造物探訪

平成25年度

三社町周辺の文化財探訪

平成26年度

長町~片町周辺の文化財探訪

平成27年度

小立野前田家ゆかりの寺院石造物探訪会

平成28年度

寺町台石造物探訪会

平成29年度

寺町台石造物探訪会

平成30年度

卯辰山山麓地区石造物探訪会

令和元年度

日本遺産・北前船探訪会(金石・大野・粟崎地区)

令和2年度

大野地区石造物探訪会

令和3年度

卯辰山山麓地区石造物探訪会

金沢縄文ワールドの縄文体験コーナーの補助

 金沢市埋蔵文化財センター内に開設された縄文体験コーナーの補助を平成27年秋から実施しています。活動は土曜日、日曜日・祝日のみで、通年メニューの勾玉作りや期間限定メニューの縄文かご作り、はたおりなどの体験補助を行っています。
縄文体験コーナーの詳細は下記リンクよりご覧ください。

「探訪・金沢の仏像」パンフレットの刊行

当会では、令和3年度に金沢市内の仏像のうち、金沢市指定文化財に指定されている仏像9件と、いわゆる「金沢大仏」3件を紹介するパンフレット『探訪・金沢の仏像-指定文化財と金沢大仏-』を刊行しました。

パンフレットでは、各仏像を写真付きで解説するとともに、金沢の寺院と仏像についての概説と用語解説を掲載し、金沢の仏教文化の基礎知識から仏像の見方・楽しみ方までを解説しています。

 

『探訪・金沢の仏像』は下記リンクよりご覧ください

3. 文化財の保存協力事業

史跡パトロール

 平成21年に国指定史跡になった、野田山に所在する加賀藩主前田家墓所の現況を確認するために、平成22年度から毎月パトロールを行っています。パトロールでは主に墳墓や石造物の傷みや劣化がないか点検し、異常があった場合はただちに対応できる体制をとっています。
加賀藩主前田家墓所の詳細は下記リンクよりご覧ください。

史跡クリーン大作戦

ボランティアの方数名が落ち葉を集めるなどの清掃をしている様子の写真

史跡クリーン大作戦

 金沢市では、平成24年度から加賀藩主前田家墓所の景観を維持するための市民ボランティアを募集して「史跡クリーン大作戦in加賀藩主前田家墓所」と題した清掃活動を実施しています。平成26年度からはうめばちの会が運営の主体となって、毎年5月最終土曜日の午前中に実施しています。

歴史のまちしるべ標柱の改修作業

標柱に掘られた文字部分を白く着色する作業をしている方の写真

歴史のまちしるべ標柱補修

 金沢市では、昭和54年度から、その土地の歴史を語る旧町名とその由来を記した「歴史のまちしるべ標柱」を設置しています。平成19年度から、この標柱をより見やすくするため、文字部分を着色する作業を行っています。さらに、令和元年度にはまちしるべ全体の現況調査を実施しています。

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保護課
郵便番号:920-8577
住所:金沢市広坂1丁目1番1号
電話番号:076-220-2469
ファックス番号:076-224-5046
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