埋蔵文化財センターについて

埋蔵文化財センターとは

金沢市には、巨大木柱根が出土したチカモリ遺跡、多数の木簡などが出土した東大寺領横江荘遺跡上荒屋遺跡をはじめとする縄文時代から江戸時代までの数多くの遺跡が分布しています。
金沢市埋蔵文化財センターは、これらの貴重な歴史遺産を保護し、後世に伝えるとともに、その成果を教育・学術および文化の発展に寄与することを目的として平成9年4月に開館しました。
平成27年11月には、重要文化財「中屋サワ遺跡出土品」と国史跡「チカモリ遺跡」の出土品の展示を主体とする展示室『金沢縄文ワールド』がオープンし、金沢の魅力ある縄文文化の特色を紹介しています。

「金沢市埋蔵文化財センター」と書かれた大きな石看板が門の横に設置され、敷地内には庭木が植えられ、白壁で大きな建物の埋蔵文化財センター外観写真

埋蔵文化財センターの主な仕事

  • 埋蔵文化財の発掘調査
  • 発掘調査で出土した遺物の屋内整理
  • 発掘調査成果を記録した調査報告書の作成と刊行
  • 出土遺物の保管・管理
  • 発掘調査成果を活用した普及・啓発活動
  • 金沢縄文ワールド及び縄文体験コーナーの管理運営
  • チカモリ遺跡公園及び上荒屋史跡公園の管理運営
  • 重要文化財「中屋サワ遺跡出土品」の保存及び公開

 

重要文化財「中屋サワ遺跡出土品」の保存修復については下記リンクをご覧ください。

埋蔵文化財とは?

埋蔵文化財とは、文字どおり「土地に埋蔵されている文化財」のことで、昭和25年に制定された文化財保護法により規定された法律・行政用語です。一般には「遺跡」とも呼ばれ、住居跡や井戸跡などの「遺構」、土器や石器などの「遺物」が含まれます。

また、必ずしも土地に埋蔵されているとは限らず、古墳や墳墓、城跡など地表に露出しているものも含まれます。

埋蔵文化財はその土地に埋もれてきた地域の歴史を具体的に示す貴重な文化財ですが、「土地に埋蔵されている」ため、以下のような特徴があります。

  • 存在や範囲が知られていないものが多い
  • 発掘調査を行うまでその性格や価値がわからない
  • 工事等で破壊された場合、その再現はほぼ不可能である

このため、埋蔵文化財は文化財保護法により保護措置が設けられており、やむを得ず破壊されてしまう場合などには発掘調査による記録保存が行われます。

金沢市埋蔵文化財センターでは、年間5から10件程度の発掘調査を行って埋蔵文化財の保護と活用を図っています。

 

埋蔵文化財についての詳細は下記リンク「埋蔵文化財」をご覧ください。

金沢市が実施した過去の発掘調査については下記リンク「発掘調査情報」をご覧ください。

埋蔵文化財発掘調査の手順

1.試掘確認調査

埋蔵文化財の存在する土地などで開発行為が行われる場合、試掘確認調査を行って埋蔵文化財の有無を調べます。

試掘確認調査は、小型掘削機等を使用して1×2メートル程度の試掘孔を複数箇所に設け、地下の状況を実際に確認して遺跡の有無を判断します。

場合によっては範囲確定のための詳細確認調査を再度実施することがあります。

2.発掘調査(本調査)

試掘確認調査結果を基に、埋蔵文化財の分布範囲のうち工事等により影響が及ぶ範囲について、発掘調査を行います。通常は以下のような流れで行います。

A.表土除去

発掘調査範囲において、埋蔵文化財の確認された深さ(遺構面と言います)まで、掘削機等を使用して掘り下げます。

B.遺構検出

遺構検出面を人力で薄く削り、土の色の変化を確認します。住居跡や井戸跡、柱穴跡などの遺構部分は土の色が異なって見えます。

C.遺構掘削

土の色が変化している遺構部分を人力で掘り下げ、穴や溝の形を正確に掘りあげていきます。土器や石器が出土した場合、位置や出土状況などを記録した後に取り上げます。

D.遺構測量

掘りあがった遺構は測量図を作成して記録します。小規模な発掘調査では人の手で測量図を作成しますが、大規模な発掘調査ではラジコンヘリやドローンなどを使った航空写真測量を行うこともあります。

 

通常、AからDが現地での発掘調査となりますが、大規模発掘調査ではBからDを繰り返して発掘調査を進めます。

3.屋内整理

A.洗浄・乾燥

出土した遺物は水洗いして泥や砂を落とした後、十分に乾燥させます。

B.注記

出土遺物1点1点に遺跡名・日付・出土位置等を記入します。金沢市では専用機器を使って書き込んでいます。

C.分類・接合・復元

出土した遺構ごとに遺物の形状・材質によって分類し、割れているものは接着剤で接合します。まるでパズルのような作業ですが、すべての破片がそろっているとは限らないので、根気と集中力が求められます。

破片が見つからない部分は石膏やモデライトなどで補い、全体の形状がわかるように復元します。

D.実測・浄書

出土遺物のうち、その遺跡の性格を示す特徴的な遺物について、大きさ・形状・文様等の正確な情報を方眼紙に書き込み、実測図を作成します。

完成した実測図は製図用ペンを用いて浄書して仕上げます。

E.写真撮影

遺物の写真を撮影し、実測図と合わせて記録保存資料とします。

F.調査報告書作成・刊行

作成した実測図や写真を遺構ごとにまとめ、解説文を付して調査報告書を作成します。

発掘調査の目的は記録保存にあるため、調査報告書の刊行を以て初めて発掘調査が完了したことになります。

各遺跡の調査報告書は金沢市埋蔵文化財センターや市内の図書館、関係機関で閲覧することができます。

施設案内

館内案内図1階
館内案内図2階

団体でのご利用

埋蔵文化財センターの施設見学や縄文体験などを団体でご利用する場合は下記のページをご参照ください。

この記事に関するお問い合わせ先

埋蔵文化財センター
郵便番号:920-0374
住所:金沢市上安原南60番地
電話番号:076-269-2451
ファックス番号:076-269-2452
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