更年期

女性のサポートブック「ビューティフルエイジング」

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若いころと比べて生理が変わっていませんか?

生理(月経)日数や出血(経血)量が減ったり、生理が2,3か月に一度になるなど「身体の変化」を感じていませんか?
それは更年期の始まりかもしれません。
平均寿命が86歳を超えた今も、平均閉経年齢は約50歳と変わっていません。このため、女性ホルモンの低下した約30年を上手に過ごしていく必要があります。
閉経年齢には、個人差があり、40歳代前半から50歳代後半に閉経を迎えます。この閉経年齢前後の約10年間を更年期といいます。

女性が考えているイラスト

閉経は、女性の身体のごく自然な変化ですが、女性ホルモン(エストロゲン)が最も大きく変化する時期なので、身体が慣れるまでには時間がかかり心身に変調を起こしてしまうことがあります。

不調により日常生活に支障がある場合は漢方薬やホルモン補充療法もあります。

我慢せずに産婦人科、内科などの専門医に相談しましょう。

更年期に見られるさまざまな症状

更年期のいろいろな関連要因が書かれている図

更年期に見られるさまざまな症状

更年期の症状一覧
自律神経系 のぼせ ほてり 発汗 どうき 手足の冷え
精神・神経系 頭痛 めまい 物忘れ 不眠 不安 倦怠感
知覚系 かゆみ 知覚過敏
皮膚・分泌系 皮膚 粘膜の乾燥
泌尿器・生殖器系 頻尿 残尿感 性交時の痛み 外陰部のかゆみ
消化器系 食欲不振 便秘 喉のつかえ
運動器系 肩こり 関節痛 筋肉痛 腰痛

更年期 何が起こるの?

全ての女性に等しく訪れる更年期は、身体の変化とともに子どもの独立、老親の介護問題、老後への不安等精神的ストレスが増え始める時期とも重なります。
そのため更年期にあらわれる症状は、身体ばかりでなく、不安感やうつ状態、イライラ、不眠等といったこころの変調なども見られます。その場合は、一人で悩まず、女性外来、産婦人科、心療内科などで相談しましょう。
また、家族に自分の健康問題を打ち明けることで理解してもらい、助言を受け入れることで解決に結びつくことがあります。

更年期に伴う心身の変化と上手に付き合い、閉経後の約30年間を健康でいきいきと輝きのある日々にしましょう。

「更年期障害かも?」と思ったら下記リンク内で「更年期障害チェック」ができます。

特に知っておきたい症状と障害

骨粗しょう症

女性は男性に比べ骨量が少ないうえ、閉経後は骨の新陳代謝に重要な働きをしている女性ホルモンの分泌量が減少するため、急激に骨がもろくなります。重い荷物を持つ、転倒する等のちょっとしたことで骨折しやすくなります。
身長が縮んだり腰が曲がったりするのは、背骨の骨折が原因です。
定期的に骨量測定を実施し、カルシウムや活性型ビタミンD・Kの多い食品を摂取し適度な運動をする等予防に努めましょう。また、骨折予防のために、薬物治療も有効です。

骨密度と女性ホルモンの変化のグラフ

詳しくは下記リンクをご覧ください。

脂質異常症

女性ホルモンは動脈硬化の原因となるいわゆる悪玉コレステロールの増加を抑えています。閉経後は、血液中のコレステロールや中性脂肪が増え、脂質異常症や動脈硬化に伴い、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などが、閉経前に比べ起き易くなります。

定期的に健康診断を受け、食生活や運動などの基本的な生活習慣を見直しましょう。薬物治療が必要な場合もあります。

更年期障害に関するリンク

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